魔法の中で最も器用な速攻魔法
これだけ覚えれば汎用カードはバッチリ
/所要時間5分
覚えておきたい「速攻魔法」
自分のターンにも相手ターンにも使えることから、罠カード以上に使い勝手のよい速攻魔法
環境が高速化してからというものの、どちらのターンにも使えるというメリットはさらに重要視されてきています。
よく使われている妨害系の速攻魔法を集めてみました。
デッキ構築の参考にどうぞ!
《サイクロン》系のカードはこちらでまとめてあります!
妨害
1.《墓穴の指名者》
①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。
相手の墓地のモンスター1体を除外して、次のターン終了時までお互いに除外したモンスターと同名モンスターの効果を無効にするカード
このカードは単純な墓地メタとしての側面だけでなく手札誘発系カードのメタとしても働きます。
例えば相手が①《灰流うらら》を発動してサーチを妨害してきたところに、このカードをチェーンして②《灰流うらら》を墓地から除外すると、チェーン処理によって①の効果が無効になります。
速攻魔法なので相手の行動を見てから後出しで手札誘発を無効にできる点はとても大きく、非常に腐りにくいカードと言えます。
基本的にはセットせず、自分のターンに発動するため手札に保持しておくカードになります。
盤面を構築できた後はセットして相手ターンの妨害に使うと無駄がありません。
2.《抹殺の指名者》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:カード名を1つ宣言して発動できる。
宣言したカード1枚をデッキから除外する。
ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。
デッキから除外したカードと同名のカードの効果をターン終了時まで無効化できるカード
《墓穴の指名者》とは異なり、魔法・罠や墓地へ行かないモンスター効果も止めることが可能。
基本的には相手の発動したカードにチェーンして、無効化する使い方をします。
ただし、相手が発動したカードと同名カードをメインデッキに採用していく必要があるため、単純なメタカードとしては他のカードに一歩劣ります。
【ドラゴンリンク】や【マドルチェ】など大量展開が必須の1ターンキル系デッキであればフル採用になるカードです。
3.《禁じられた一滴》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外のカードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。
その数だけ相手フィールドの効果モンスターを選ぶ。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。
このカードの発動に対して、相手はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を発動できない。
手札・フィールドから、任意の数だけカードを墓地へ送り、その数まで相手フィールドの効果モンスターの攻撃力を半減&効果無効にできるカード
さらに墓地へ送った種類と同じカードの発動に対するチェーン不可のボーナスまでついてきます。
対象にとらない破壊以外の妨害手段としてはほかに追従を許さないほどの使い勝手の良さを誇り、類似の《冥王結界波》とはダメージを与えられる点・相手ターンで妨害に使える点でこちらが勝ります。
基本的にどんなに強力な布陣を敷いても、このカード1枚で瓦解する危険があるため、油断は禁物。
現在の環境下において《墓穴の指名者》と同等に警戒しなくてはいけないカードと言えます。
4.《月の書》
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
モンスター1体を裏側表示にするカード
シンプルながらその用途は多く
●モンスター効果の無力化
●シンクロ・エクシーズ・リンク素材の妨害
●攻撃の妨害・補助
などに使うことができます。
リンクモンスターとトークンには発動できないため注意が必要ですが、汎用性は高いので腐る場面はかなり少ないでしょう。
このカード1枚でアドバンテージを取ることはできないものの、相手のテンポを崩すという意味ではやはり侮れないカードです。
5.《皆既日蝕の書》
①:フィールドの表側表示モンスターを全て裏側守備表示にする。
このターンのエンドフェイズに、相手フィールドの裏側守備表示モンスターを全て表側守備表示にし、その後、この効果で表側守備表示にしたモンスターの数だけ相手はデッキからドローする。
フィールド上のモンスターを全て裏側守備表示にするカード
エンドフェイズに相手モンスターを全て表側守備表示にしてその数分相手にドローさせます。
主に自分のターンで発動し、厄介な相手モンスターの効果を封じて戦闘破壊する役目を担います。
対象に取ることができないモンスターや相手ターンに妨害してくるモンスターも無力化できるため、反撃の一手にしやすい点が魅力的。
類似の《闇の護封剣》では《ツインツイスター》等に妨害される恐れがあり、こちらの方が少しだけ使いやすいのもメリットの1つです。
6.《帝王の烈旋》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
①:このターン、自分がモンスターをアドバンス召喚する場合に1度だけ、自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドのモンスター1体をリリースできる。
相手モンスター1体をアドバンス召喚の素材としてリリースできるカード
デメリット:このターンEXデッキから特殊召喚不可
【アドバンス召喚】主体ならもちろんのこと、レベル5・6のモンスターが複数採用されているデッキにも使われるほどの非常に強力なカードです。
相手モンスターをリリースして召喚するため、除去カードとしても有効でほとんど避ける方法がありません。
上級モンスターが採用されていることが分かったら少なからず警戒しておきたいカードの1枚です。
7.《超融合》
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
①:手札を1枚捨てて発動できる。
自分・相手フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
手札1枚をコストに、お互いのフィールド上のモンスターで融合召喚するカード
このカードの発動にチェーンできません。
相手モンスターを巻き込んで融合召喚できるため、【シャドール】や《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》を使える【闇属性】など警戒しておきたいデッキは増えています。
特に【召喚獣】は様々なデッキに採用される上、融合範囲も広いため注意です!
8.《禁じられた聖杯》
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時までそのモンスターは、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。
対象にしたモンスター1体をターン終了時まで、攻撃力を400アップしモンスター効果を無効にするカード
戦闘補助として使うにはステータスの変動が少ないため、「クリフォート」や《神獣王バルバロス》などリリースなしで召喚できるモンスターの攻撃力を元に戻すために採用すると便利です。
効果が無効になり、元に戻ったステータスはターン終了時になっても下がりません。
普通に相手モンスターの効果の妨害としても十分に活躍できます。
ステータス変動が変動するため、ダメージステップに発動することでリバースモンスターの効果を無効にできるなど類似のカードではできないこともあるのでまだまだ侮れません。
9.《星遺物を巡る戦い》
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体をエンドフェイズまで除外し、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの攻撃力・守備力は、このカードを発動するために除外したモンスターのそれぞれの元々の数値分ダウンする。
自分の表側表示のモンスター1体をエンドフェイズまで除外し、相手モンスター1体のステータスを除外したモンスターのステータス分下げるカード
コストが少なく、大幅に相手モンスターのステータスを下げることができる優秀なカード。
相手の除去に合わせて発動することで、除去を回避するなど応用すれば様々な使い方ができます。
ステータス変動は永続的に続くため、類似のカードに比べ無駄になることが少ないのも利点です。
モンスターゾーンの移動にも使えるため、EXモンスターゾーンを空けたいなと思うデッキにもありかも?
10.《相乗り》
このカードを発動したターン、相手がドロー以外の方法でデッキ・墓地からカードを手札に加える度に、自分はデッキからカードを1枚ドローする。
「相乗り」は1ターンに1枚しか発動できない。
相手がドロー以外の方法でデッキ・墓地からカードを手札に加えるたびに1ドローするカード
妨害こそできないものの近年のサーチを多用するデッキが相手であれば、ドローすること自体は容易です。
《増殖するG》並みの牽制力があるので、相手のテンポを狂わせたい場合に採用してみるといいかもしれません。
環境クラスのデッキが相手になるほど使い勝手がよくなります。サイドデッキの候補として十分な役割を果たしてくれます。
11.《スケープ・ゴート》
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
①:自分フィールドに「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)4体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。
トークンを4体守備表示で特殊召喚するカード
デメリット:発動ターンの間、召喚・反転召喚・特殊召喚できない
防御手段としても優秀ですがリンク素材を確保するカードとしても非常に使い勝手が良いカードになりました。
4体ものトークンは様々なリンクモンスターへ変化することができます。
他にも闇属性ドラゴン族のモンスターを採用しているなら《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》もだせたり、アドバンスセットに使うなどの用途もあります。
基本的に相手ターンに発動するカードですが、必ず4体特殊召喚する必要があるため、メインモンスターゾーンの空いている数には注意です!
12.《盆回し》
①:自分のデッキからカード名が異なるフィールド魔法カード2枚を選び、その内の1枚を自分フィールドにセットし、もう1枚を相手フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードのいずれかがフィールドゾーンにセットされている限り、お互いに他のフィールド魔法カードを発動・セットできない。
デッキからお互いのフィールドゾーンにカード名の異なるフィールド魔法2枚をセットするカード
どちらかがセットされている限り、他のフィールド魔法をセットすることができません。
セットしたカードはそのターンにも発動できるため、自分のフィールド魔法を発動するために採用されるカードですが、送りつけるカードによっては妨害手段にもなります。
妨害用途で使わないのであれば、《チキンレース》を採用しておけば丸く収まります。
《混沌の場》などを送りつけることによって、発動条件を満たせずに相手のフィールド魔法を一方的に封じることができます。
候補となるカードはこちら
他にも《拮抗勝負》の妨害に使ったりするなど、思わぬ使われ方もするので対策する必要があるカードです。
13.《我が身を盾に》
1500ライフポイントを払って発動する。
相手が発動した「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つカードの発動を無効にし破壊する。
1500LP払うことで相手の発動した「フィールドのモンスターを破壊する効果」のカードの発動を無効にし破壊するカード
テキストにはありませんがダメージステップには発動できません。
1枚で《ブラック・ホール》や《ブラック・ローズ・ドラゴン》など対象を取らない破壊も無効にして破壊することができるため、あまり見かけないものの結構優秀なカードです。
《十二獣ドランシア》が横行していた時代に注目されていたことから、簡易的な破壊カードがでるたびに注目されるカードとも言えます。
サイドデッキに採用しておいて、モンスター破壊のカードが横行している場合はメインデッキから採用してもよさそうです。
まとめ
速攻魔法の中でも特に優秀なカードを選出してみました。
他にも《エネミー・コントローラー》や《収縮》など使うデッキによっては無視できないカードも存在します。
《サモンチェーン》などはこちらで紹介しているので良ければどうぞ!
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