EXデッキは展開するために使うもの
そんな既存概念をぶち壊すカードを紹介!
8/14 カードの増加により記事を分割
/所要時間3分
EXデッキの墓地肥やし
遊戯王OCGの長い歴史から見てもEXデッキの墓地肥やしが戦術として数えられるようになったのはつい最近の話。
未だに未開拓の分野である分、独創的なデッキとの親和性は高いです。
癖のあるカードの中でも使いやすいカードと合わせて使うと便利なカードをまとめました。
ちなみにEXデッキから直接墓地へ送っても《死者蘇生》などで特殊召喚することはできない(蘇生制限)ため間違えないように注意してくださいね!
《旧神ヌトス》や《エニグマスター・パックビット》のようなEXデッキから埋葬されて効果発動できる汎用カードはこちらから↓

EXデッキから墓地に送る
1.《轟雷帝ザボルグ》
星8/光属性/雷族/ATK2800/DEF1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。
破壊したモンスターが光属性だった場合、その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のEXデッキからカードを選んで墓地へ送る。
このカードが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●墓地へ送る相手のカードは自分が選ぶ。
アドバンス召喚に成功した場合、フィールドの光属性のモンスターを破壊する。
破壊したモンスターのレベルorランクの数だけ、お互いのEXデッキからカードを墓地へ送る。
自身を選択した場合、合計8枚エクストラデッキから墓地へ送ることができます。
未だにEXデッキの半分以上を一度に墓地に送ることができるのはこのカードのみ。
増やした墓地をコストにモンスターを特殊召喚したり、派手なコンボに繋げることもできたりと色々なことができます。
2.《ゲール・ドグラ》
星2/地属性/昆虫族/ATK 650/DEF 600
①:3000LPを払って発動できる。
EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
3000LPを払い、EXデッキからモンスター1体を墓地へ送るモンスター
発動制限がないためLPの許す限り墓地肥やしが可能です。
《虹光の宣告者》を墓地へ送り儀式カードのサーチに使ったり、《捕食植物キメラフレシア》を墓地へ送り「フュージョン」カードのサーチとして使えます。
いずれにしてもLPを多く払うだけの価値のあるコンボに使うべきカードです。
3.《強欲なポッド》
星3/地属性/岩石族/攻 700/守 800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動する。以下の効果をそれぞれ適用する。
●相手フィールドのカードの数まで自分のデッキの上からカードをめくり、その中から1枚を選んで手札に加え、残りを墓地へ送る。
●EXデッキから特殊召喚された相手フィールドのモンスターの数まで、自分のEXデッキからモンスターを墓地へ送る。
リバース時に、EXデッキから特殊召喚された相手モンスターの数までEXデッキからモンスターを墓地へ送ることができるモンスター
相手依存とはいえリバースサポートの増加で使い勝手はそこまで悪くない。
前半の効果は《強欲で謙虚な壺》に墓地肥やし効果がついたようなものでこちらも便利。
前半の効果を使ってコンボパーツを集めつつ、墓地融合を狙うようなデッキがおすすめ。
4.《教導の大神祇官》
星8/光属性/魔法使い族/ATK1500/DEF3000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から融合・S・X・リンクモンスター1体を除外して発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分メインフェイズに発動できる。
自分のEXデッキからカード名が異なるモンスター2体を墓地へ送る。
相手は自身のEXデッキからモンスター2体を墓地へ送る。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
お互いのEXデッキからカード名が異なるモンスター2体を墓地へ送るモンスター
サーチ&特殊召喚しやすくEXデッキから墓地を肥やすカードの中でもとくに使いやすい。
単純に考えてもLP6000分を払った《ゲール・ドグラ》と同じ働きをしてくれます。
レベル8と高めに設定されているおかげで【儀式召喚】の素材にも役立ちます。
また、このカード1枚から相手ターン中に《エルシャドール・ミドラーシュ》を融合召喚するギミックを組み込むこともできます。
詳しくは【ドラグマ】の紹介記事でどうぞ!

5.《教導の死徒》
星8/光属性/魔法使い族/攻2000/守2000
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在し、EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが手札から特殊召喚した場合に発動できる。
お互いはそれぞれ自身のEXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、「教導の死徒」以外の自分の墓地の「ドラグマ」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
EXデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できるモンスター
手札から特殊召喚した場合、お互いにEXデッキからモンスター1体を墓地へ送ることができます。
特殊召喚しやすいレベル8としての汎用性が高い上に、デメリットなしで使えるため《天底の使徒》等でアクセスせずに3枚出張させた方が強い。
《ドラグマ・エンカウンター》を1枚採用しておくとお互いにサルベージしあえるので相性が良いです。
6.《サイバー・ダーク・クロー》
星3/闇属性/ドラゴン族/ATK1600/DEF 800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「サイバーダーク」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードを装備カード扱いとして装備しているモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
自分のEXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
③:モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「サイバー・ダーク」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
このモンスターを装備したモンスターが戦闘を行うダメージ計算時にEXデッキからモンスター1体を墓地へ送るモンスター
これまで出張としてはやや使いにくかったのですが、《サイバー・ダーク・ワールド》と《サイバネティック・ホライゾン》の登場により、1枚初動で使えるようになりました。
アタックトリガーでEXデッキ墓地肥やしは十分使いやすいので、序盤の軽いアタッカーを務めながら下準備が進められます。
ちなみに相手に殴り返しされた時にも②は発動します。
7.《おろかな重葬》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は魔法・罠カードをセットできない。
①:LPを半分払って発動できる。
自分のEXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
LPを半分払い、自分のEXデッキからモンスター1体を墓地に送るカード
デメリット:発動ターンは魔法・罠をセット不可
《ゲール・ドグラ》と比較すると召喚権を使わなくてよい点とLPの状態に関わらず発動できる点が優れています。
総合的に見ると採用できるデッキはこちらの方が多いでしょう。
「ドラグマ」関連のカードと比べるとデメリットが目立つため、こちらはEXデッキからの展開を絡めた即効性のあるコンボに使いたいところ。
8.《月女神の鏃》
このカードの発動に対して相手はモンスターの効果を発動できない。
(1):EXデッキからモンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターと同じ種類(融合・S・X・P・リンク)の相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
EXデッキからモンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターと同じ種類の相手モンスター1体をデッキバウンスできるカード
発動時にモンスター効果を封じてチェーン不可とするため切り返しとして使いやすい。
単純な除去としてみた場合は確実にリリースできる「壊獣」が比較対象になりますが、こちらはEXデッキからコストで墓地送りできるのは大きな魅力。
《旧神ヌトス》や《ウィンドペガサス@イグニスター》を送ることでさらに追加の除去もできます。
【マギストス】や【DD】など元から複数の種類を使い分けられるデッキであればより自然に採用できます。
9.《天底の使途》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
その後、墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加える。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
EXデッキからモンスター1体を墓地へ送り、その攻撃力以下の「ドラグマ」or《アルバスの落胤》をサーチ・サルベージできるカード
展開デメリットこそあれど《おろかな重葬》に比べればはるかに使いやすい。
サーチ・サルベージ搭載のため、「ドラグマ」モンスターや《アルバスの落胤》1枚でこのカードを3積みするという出張も可能です。
ただし、《虹光の宣告者》など「ドラグマ」よりも攻撃力の低いモンスターは墓地へ送ることができないため注意!
10.《教導神理》
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:装備モンスターが「ドラグマ」モンスターの場合、装備モンスターの攻撃力は自身のレベル×100アップする。
「ドラグマ」モンスター以外の場合、装備モンスターの攻撃力は自分フィールドの「ドラグマ」モンスターの数×200ダウンする。
②:装備モンスターが破壊された事でこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
装備モンスターが破壊されることでこのカードが墓地へ送られた場合、EXデッキからモンスター1体を墓地へ送れるカード
こちらも「ドラグマ」関連ですが、使いやすいデッキは異なります。
「ネフティス」「メタルフォーゼ」「クリストロン」のように破壊する効果を持っているモンスター群や相手モンスターに装備させてそのまま戦闘・効果で破壊するといった方法で起動できます。
EXデッキで汎用性のあるカードを挙げるならば《幻影騎士団 ブレイクソード》や《ヴァレルロード・F・ドラゴン》《邪竜星-ガイザー》なども自壊できるので適任です。
11.《ドラグマ・パニッシュメント》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスター1体を自分のEXデッキから墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。
このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
相手フィールドのモンスター1体よりも攻撃力の高いEXデッキのモンスター1体を墓地へ送り、その相手モンスターを破壊できるカード
《旧神ヌトス》を墓地へ送ることで2枚の除去が可能になります。
展開デメリットはつきますが、【メタビート】や【黄金卿エルドリッチ】などのほとんどEXデッキから展開しないデッキであれば全く問題なし。
除去カードとしてみてもかなり性能は高く、様々なデッキで採用できる汎用カードです。
12.《凶導の聖獣》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地・除外状態のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つ、EXデッキのモンスターまたはデッキの「ドラグマ」モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターを特殊召喚する。
このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
自分の墓地・除外状態のモンスター1体を特殊召喚できるカード
デメリットを許容できればノーコストの蘇生・帰還を選択できるという優れた1枚
《ドラグマ・パニッシュメント》同様にサーチ手段にも恵まれており、通常罠特有のアクセス手段も相まってその気になれば毎ターン発動することも可能です。
13.《インフェルノイド・ティエラ》
星11/炎属性/悪魔族/攻3400/守3600
「インフェルノイド・ネヘモス」+「インフェルノイド・リリス」+「インフェルノイド」モンスター1体以上
(1):このカードが融合召喚した時に発動できる。
その融合素材としたモンスターの種類によって以下の効果を適用する。
●3種類以上:お互いはそれぞれ自身のEXデッキからカードを3枚墓地へ送る。
●5種類以上:お互いはそれぞれ自身のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
●8種類以上:お互いはそれぞれ自身の除外状態のカードを3枚まで墓地に戻す。
●10種類以上:手札があるプレイヤーは、その手札を全て墓地へ送る。
融合素材の種類によって効果が増えていくモンスター
3種類でお互いのEXデッキから3枚墓地へ送ることができます。
【インフェルノイド】は出張セットとして使うのは難しいですが、《インフェルノイド・イヴィル》⇒《煉獄の虚夢》と繋げれば最小の出張も可能です。
頭の片隅に置いておくと思わぬデッキの種になるかもしれませんね。
14.《メレオロジック・アグリゲーター》
ランク9/闇属性/サイバース族/攻2600/守3000
レベル9モンスター×2体以上
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。
EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードのX素材の数まで自分の墓地のモンスターを対象として発動できる。
対象の数だけこのカードのX素材を取り除き、対象のモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
エクシーズ召喚時にEXデッキからモンスター1体を埋葬できるモンスター
ランク9を狙えるデッキは限られるものの「ゴブリンライダー」や「ジェネレイド」などを基盤とするデッキであれば狙いやすい。
X素材を取り除いた分だけ墓地のモンスターをX素材にできる効果も持っており、効果①で落とした《虹光の宣告者》や《共命の翼ガルーラ》を使いまわすことができます。
ランク9の出し方についてはこちらから↓

まとめ
EXデッキから直接墓地へ送れるカードの紹介でした。
他にも専用デッキで使えるカードはありますが、数えるほどしか存在しません。
これらのカードを採用するとかなり変わった感じのデッキができるため、独創性あふれるデッキを組みたい方におすすめです。
ぜひ1度は使ってみてください!
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