【テーマデッキ紹介】ゼロから覚える「灰滅」

灰燼と化した都の中で戦い続ける亡霊たち

滅亡き闇は輪廻転生をも破壊する…

/所要時間5分

ゼロから覚える【灰滅】

 

WORLD PREMIERE PACK 2024で新たに登場したダークファンタジー系テーマ【灰滅|かいめつ】

海外テーマらしくまるで別ゲーのような美麗なビジュアルに目を奪われた人も多いはず。ほんとにめちゃくちゃかっこいい。

 

【灰滅】は闇属性・炎族テーマというそうそうお目にかかれないステータスの組み合わせで構成されたテーマです。

相手モンスターを融合素材にして戦ったり、自ら何度もフィールド魔法を破壊して戦うといった独特の戦術を有しており、面白いテーマに仕上がっています。

 

●これから【灰滅】を組んでみたい!
●組んでいる途中だけど初めからおさらいしたい!
●デッキ構築に悩んでいる…

という方は続きをどうぞ!

 

【テーマ情報】
属性:闇
種族:炎族
召喚法:融合
レベル:4~9
特徴:相手フィールドで融合召喚

 

ミリアル
ミリアル

巫女とか英雄とか立派な肩書だけど名前は?
都の名前はかろうじて残っているみたいだね…
それほどヴェイドスの力は強かったってこと?

アリアル
アリアル

資料によるとヴェイドスは生命の輪廻転生すら破壊するらしいわ
オブシディムの民は魂が場所に焼き付き、戦禍を追体験しているそうよ
時と共に次第に忘れ去られ、彼らは名を失ってしまったようね

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3分で分かる【壊滅】の概要

 

キーカード紹介

《滅亡龍 ヴェイドス》

星9/闇属性/炎族/攻2800/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、フィールドゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
このカードを手札から相手フィールドに特殊召喚し、対象のカードを破壊する。
その後、デッキから「灰滅」永続罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットできる。
(2):このカードが相手フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

お互いのメインフェイズにフィールド魔法1枚を破壊して、手札から相手フィールドに特殊召喚できる(フリーチェーン)モンスター

その後、デッキから「灰滅」永続罠1枚をサーチorセットできます(現状2種)。

エースモンスターが相手フィールドで活躍するという珍しいタイプで、「灰滅」永続罠を構えて相手ターン中の融合召喚を狙う形となります。

一応、相手のフィールド魔法のメタも可能なので、デッキによっては先行1ターン目から妨害の役割を果たせるかもしれません。

 

また、相手フィールドから墓地へ送られた場合はフィールドのモンスターを全て破壊できる《ブラック・ホール》効果を備えており、安易にリンク召喚で処理されにくいデザインとなっています。

処理できる方法が乏しい状態で安易に相手に送りつけると、そのまま高いステータスで殴られてしまう点には注意。

また、テーマ内では最も《墓穴の指名者》を喰らいやすい存在なので過信は禁物。

 

テーマ内で敵対している存在であるため、カテゴリサポートは受けにくいのが特徴。

《ヴェイドスの目覚め》や《灰滅の憤怒》でサーチ・サルベージして使うのが基本となります。

 

送りつけが成功してしまえば相手の《無限泡影》や《ライトニング・ストーム》を封じさせたり、《マルチャミー・フワロス》などの発動タイミングを限定させられます。

まずヴェイドスの着地を優先。その後、展開すると手札誘発のリスクを少しだけ抑えられます。

【灰滅】は妨害に対してやや脆弱なテーマなので細かいプレイングを磨くことも重要な要素です。

 

《灰滅の都 オブシディム》

フィールド魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分ターンの間、相手フィールドの特殊召喚された表側表示モンスターは炎族になる。
(2):自分エンドフェイズに、墓地の「灰滅の都 オブシディム」1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキの一番下に戻す。その後、自分は1枚ドローする。
(3):フィールドゾーンのこのカードが、破壊された場合または除外された場合に発動できる。
デッキから「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。

 

自分ターンの間だけ相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを炎族へ変更するカード

「灰滅」融合モンスターの融合素材を相手フィールドから調達するためにデザインされており、巻き込んで融合召喚するのに使用します。

他にも《I:Pマスカレーナ》等の相手ターン中の特殊召喚のメタにもなるかもしれません。

 

エンド時には同名カードの回収&1ドローで多用する《灰滅の都 オブシディム》を自己循環させることができます。実は結構珍しい効果。

《灰滅の都 オブシディム》は何度も破壊して効果③の「灰滅」モンスターのリクルートで展開します。

リクルート効果を止められるとかなり厳しく、相手フィールドに《滅亡龍 ヴェイドス》が残るだけといった厳しい状況に陥ります。なんとしても通せるように《灰流うらら》等は事前に消費させたい。

 

基本的に《滅亡龍 ヴェイドス》と《灰滅の都 オブシディム》を揃えてゲームを進めていきます。

この2枚のどちらが欠けていても満足な展開ができないので、サーチ手段は豊富にしておきたい。

 

効果③:《歯車街》同様にフィールド魔法の張り替えでは発動しません。
ただし、《マクロコスモス》や《ディメンション・アトラクター》下だと発動します。

「灰滅」モンスター

●共通効果(チェーンブロックを作らない)
《灰滅の都 オブシディム》が存在していると手札から特殊召喚

《灰滅せし都の王》

星8/闇属性/炎族/攻1400/守2700
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「灰滅せし都の王」以外の「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。
相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターが存在する場合、代わりにデッキから選ぶ事もできる。

 

手札から同名以外の「灰滅」モンスター1体を特殊召喚できるモンスター

追加効果:相手フィールドにATK2800以上のモンスターが存在する場合はリクルートに変更可能

リクルート効果を狙えないタイミングでは使用する意味がほとんどないので、ほぼ《滅亡龍 ヴェイドス》との併用が必須。

その分、ノーコストで盤面を伸ばすことができ融合素材を揃えることができます。

 

《灰滅の都 オブシディム》からのリクルートの第一候補です。

ただし、複数積んでもあまり意味がないモンスターなので1・2枚推奨。

《灰滅の都 オブシディム》の確保ができていれば見た目ほどの重さを感じることはありません。

一応、ランク8《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》(炎族)の素材にもなれます。

 

《灰滅せし都の英雄》

星7/闇属性/炎族/攻2600/守1200
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分・相手のメインフェイズに、フィールドの炎族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
この効果で「滅亡龍 ヴェイドス」を破壊した場合、さらにデッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分のフィールドゾーンに表側表示で置く事ができる。

 

お互いのメインフェイズ時にフィールドの炎族1体を破壊できるモンスター

追加効果:《滅亡龍 ヴェイドス》を破壊した場合、《灰滅の都 オブシディム》をデッキから配置できる。

こちらも対《滅亡龍 ヴェイドス》に特化した効果。

《滅亡龍 ヴェイドス》を破壊すれば全体除去が発動できるので、こちらが劣勢であればそのままリセット、こちらが優勢であれば展開を続行するといった形で使い分けできるのがポイント。

 

こちらも単独では重いので1枚採用が無難。

「灰滅」は墓地・除外リソースをデッキへ戻す手段が多いため、プレイングを間違えなければ循環し続けるので、1枚挿しでも問題なく回せます。

《灰流うらら》とシンクロして《フルール・ド・バロネス》を出せるのも覚えておきたい。

 

《灰滅せし都の巫女》

星4/闇属性/炎族/攻1200/守1300
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「灰滅せし都の巫女」以外の「灰滅」カード1枚を手札に加える。

 

召喚・特殊召喚時の「灰滅」カードのサーチができるモンスター

使いやすいサーチャー枠。自身も《篝火》でサーチ可能と【灰滅】の展開に大きく貢献します。

セルフ特殊召喚できる効果が嬉しく、サーチ後はランク4《ヘルフレイムバンシー》でさらに手札を整えられるのが特徴。文句なしの3積み。

 

このカードの通常召喚から始動する場合は、《灰滅の都 オブシディム》が手札に存在しないことを読まれやすいため、《エフェクト・ヴェーラー》等の妨害を喰らった場合のリスクが高いです。

すでに《灰滅の都 オブシディム》を確保できている状態で、あえて通常召喚から始動し手札誘発を打たせるといったプレイングも視野に入れるとよいかもしれません。

 

《灰滅せし都の呪術師》

星4/闇属性/炎族/攻1300/守1200
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分の墓地・除外状態の炎族モンスター3体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
この効果で「灰滅」モンスターをデッキに戻した場合、さらにデッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を手札に加える事ができる。

 

墓地・除外状態の炎族モンスター3体をデッキへ戻すモンスター

「灰滅」モンスターを1体でもデッキへ戻した場合、《灰滅の都 オブシディム》をサーチできます。

【灰滅】のリソース回復の要。除外状態も対応しており使いやすい。

 

序盤から使用するのは難しいものの、後半になるにつれて重要度が増していきます。

「灰滅」モンスターだけでなく、《エクス・ライゼオル》や《ヴォルカニック・バックショット》など強力な炎族モンスターと組み合わせて展開力や防御力を補強するのもいいですね。

他にも《闇の誘惑》や《同胞の絆》を採用しやすくなったりと構築上のメリットは大きいです。

 

《灰滅せし都の先懸》

星4/闇属性/炎族/攻1700/守 100
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターが存在する場合、このカードをリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に戻す。

 

ATK2800以上のモンスターが相手フィールドに存在する場合、自身をリリースして相手フィールドのカード1枚をバウンスできるモンスター

やや役割が薄いものの、自然に《滅亡龍 ヴェイドス》を回収して再利用できます。

基本的には特殊召喚しやすいレベル4として《灰滅せし都の巫女》とランク4を作ることになります。

一部の「壊獣」や《溶岩魔人ラヴァゴーレム》、《闇黒の魔王ディアボロス》とも相性がよいので、除去要員として採用するのもありかも?

 

EXデッキの「灰滅」モンスター

《灰滅せし成れの果て》

星8/闇属性/炎族/攻2900/守2400
炎族モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合、自分の墓地のフィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードが相手の炎族モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターを破壊する。
この効果を自分のターンに発動した場合、このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。

 

融合召喚時、墓地のフィールド魔法1枚をサルベージできるモンスター

《灰滅の都 オブシディム》の回収が基本ですが、循環効果の都合上サルベージできない場面もあり、別のフィールド魔法も採用しておくことで無駄がなくなります。

《盆回し》や《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》で《灰滅の都 オブシディム》をサーチする手段も取れるようになるので、《チキンレース》などの汎用フィールド魔法の採用も考えておきたい。

 

また、相手の炎族モンスターと戦闘するダメステ開始時にそのまま破壊して、もう一度攻撃できる効果も備えています。いわゆるカタストルやネフィリム除去。

《灰滅の都 オブシディム》下であれば誰に攻撃しても連撃できるので、戦闘でのアドバンテージ取得効率はわりと高めです。

 

ただ、相手モンスターを使用して融合召喚とすると攻撃的がなくなったり、逆に自分モンスターだけだと消費が激しくリターン回収が難しいとやや使いどころが難しかったりします。

 

《滅亡き闇 ヴェイドス》

星10/闇属性/炎族/攻3000/守1700
「滅亡龍 ヴェイドス」+レベル9以下の炎族モンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合に発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
(2):このカードは効果では破壊されず、相手はこのカードをモンスター効果の対象にできない。
(3):相手がフィールドの魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分のフィールドの表側表示の「灰滅」カード1枚を墓地へ送って発動できる。そのカードを破壊する。

 

融合召喚時に相手フィールドの魔法・罠を全て破壊できるモンスター

破壊耐性&モンスターの対象耐性を兼ね備えた堅固なモンスターであり、融合素材に使用した《滅亡龍 ヴェイドス》の全体除去に巻き込まれることなく生き残ります。

全ての効果が通れば《ブラック・ホール》+《ハーピィの羽根帚》なので威力は十分ですね。

チェーンブロックでどちらか通したい方をチェーン1にすれば、確実に盤面を処理できるでしょう。

 

また、相手のカード効果の発動時に「灰滅」カードを1枚破壊して、その相手のカードを破壊できる効果も持ちます。無効こそしませんが便利な妨害効果と言えますね。

他に妨害効果持ちはテーマ内に存在しないので貴重な効果です。

 

重めの融合素材をもつエースとはいえ、相手モンスターを融合素材に出すことを考えれば妥当なパワー。

《ダブル・フッキング》で蘇生させても自壊しないので《灰滅せし都の巫女》と共に蘇生させて再利用するというのもよさそうです。

 

「灰滅」関連の魔法・罠

《ヴェイドスの目覚め》

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分か相手のフィールドゾーンに表側表示で置く。
その後、相手のフィールドゾーンにカードが存在する場合、デッキからレベル5以上の炎族・闇属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は炎族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できない。

 

《灰滅の都 オブシディム》を自分または相手フィールドに配置できるカード

その後、相手フィールドにフィールド魔法が存在する場合、デッキからレベル5以上の闇属性炎族1体をサーチできます。

厳しい展開デメリットを持っている分、【灰滅】の下準備を1枚でこなすことのできます。

基本的には相手に《灰滅の都 オブシディム》を送りつけ、《滅亡龍 ヴェイドス》をサーチします。

 

炎族しかデッキ・EXデッキから特殊召喚できないというデメリットは極めて重いデメリットであり、ほぼ汎用モンスターとの組み合わせが不可能となります。

幸い、発動後に適用されるデメリットなので発動順には注意して展開していきたい。

 

【灰滅】唯一の1枚初動であり、初手で引き込みたいカードです。

残念ながらサーチ不可ですので、《仇すれば通図》や《金満で謙虚な壺》等で探したいところ。

 

《灰滅の憤怒》

通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから炎族・闇属性モンスター1体を墓地へ送る。
その後、自分の墓地からレベル5以上の炎族モンスター1体を手札に加える事ができる。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は炎族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、炎族の融合モンスター1体を融合召喚する。

 

闇属性・炎族モンスターの埋葬⇒レベル5以上の炎族モンスターのサルベージができるカード

墓地から除外して炎族の融合モンスターを融合召喚できるエコな融合効果つき。

実質的なサーチカードとして使用でき、《滅亡龍 ヴェイドス》や上級「灰滅」モンスターを必要な場面で用意できます。

しかし、こちらも展開デメリットが厳しく、安易な発動は自分の首を絞めるリスクがあります。

 

《融合》1枚分のリソースは浮いているものの、「灰滅」自体がリソース形成能力が高いテーマとは言えないので適当に使用するとジリ貧になります。

《灰滅せし成れの果て》の融合召喚に限定しておき、回収したフィールド魔法でアドバンテージを増やしていきたい。

 

《灰滅の復燃》

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「灰滅の復燃」以外の自分の墓地・除外状態の「灰滅」カード1枚をデッキの一番下に戻し、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

 

テーマ専用のモンスター効果無効

目立った特徴はないものの、デッキリソースの回収も兼ねており使い勝手はよい。

《灰滅せし都の巫女》でサーチして相手ターンの追加妨害として構えるのがよさそうです。

 

「灰滅」は除去・妨害が全てヴェイドス系統に集中しているため、サーチできる無効妨害は貴重。

効果無効だけでなくデッキボトムに戻すコストも余すことなく使うことで幅広い場面で使えます。

 

《灰滅の劫火》

永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分か相手のフィールドゾーンに表側表示で置く事ができる。
(2):相手フィールドの表側表示カード1枚と自分の墓地のレベル8以上の炎族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
対象のフィールドのカードを墓地へ送り、対象の墓地のモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。

 

デッキから《灰滅の都 オブシディム》を自分・相手のフィールドに配置できるカード

基本的に先行1ターン目では《無限泡影》対策として相手フィールドに配置した方がよいです。

《灰滅の都 オブシディム》自体が循環性能を持っているとはいえ、本体・《ヴェイドスの目覚め》・このカードと全て3積みするとさすがに重いので2枚採用くらいが妥当でしょうか。

《灰滅の都 オブシディム》配置が安定することで「灰滅」モンスターはほぼ全て召喚権を使わずに特殊召喚できるようになり、デッキ全体のポテンシャルも上昇しています。

 

効果②は墓地送り除去+「ヴェイドス」系統の送りつけ蘇生。

《カオティック・エレメンツ》や《終わりなき灰滅》でコントロールを戻すのも容易く、「灰滅」カードだけでは処理できない耐性持ちモンスターを処理できるのが強みになります。

 

《終わりなき灰滅》

永続罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、自分の墓地から「灰滅」モンスターか「滅亡龍 ヴェイドス」1体を手札に加える事ができる。
(2):元々の持ち主が自分となる相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
その後、相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力をターン終了時まで対象のモンスターの元々の攻撃力分ダウンできる。

 

発動時、墓地の「灰滅」モンスターor《滅亡龍 ヴェイドス》1体をサルベージできるカード

《滅亡龍 ヴェイドス》でデッキからセットできる分、サルベージはそのまま機能させやすい。

相手に送りつけたモンスターをコントロール奪取できる効果もあり、《滅亡龍 ヴェイドス》を自軍に加えて相手フィールドのモンスターを全体弱体化させることもできます。

 

サルベージができれば仕事は果たしたといえるので《滅亡龍 ヴェイドス》の回収手段として1枚採用しておけばOK。

 

《果てなき灰滅》

永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
「滅亡龍 ヴェイドス」を含む、自分・相手フィールドのモンスターを融合素材とし、炎族の融合モンスター1体を融合召喚する。
この効果で融合召喚したモンスターの攻撃力は、融合素材としたモンスターの数×500アップする。
(2):自分の墓地から炎族・闇属性モンスター1体とこのカードを除外して発動できる。
相手フィールドのモンスターはターン終了時まで炎族になる。

 

お互いのメインフェイズ時に炎族の融合モンスター1体を超融合できるカード

相手モンスターを融合素材にできるのは強力ですが、《灰滅の都 オブシディム》の種族変更は自分ターンだけなので相手ターン中の妨害として使うのはやや難しい。

このカードが見えていると相手は《滅亡龍 ヴェイドス》をリンク素材等で無理やり盤面から剥がそうとしてくるので、モンスターが並んだタイミングですぐに効果①を使用した方がよいです。

サーチからの使い分けが難しいのですが、相手のデッキに合わせていくしかなさそうです。

 

相性の良いカード

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《ホルスの栄光-イムセティ》

星8/闇属性/魔法使い族/攻3000/守1800
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「王の棺」が存在する場合、このカードは墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードを含む手札を2枚墓地へ送って発動できる。
デッキから「王の棺」1枚を手札に加える。
その後、自分は1枚ドローできる。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
フィールドのカード1枚を墓地へ送る。

 

戦術的なシナジーを意識するよりもデッキ全体のパワーを引き上げたい方におすすめのカード

《王の棺》下であれば「ホルス」達は《滅亡龍 ヴェイドス》の全体除去では破壊されず生き残ります。

さらに炎族限定の展開デメリット下でも墓地からの蘇生は制限されていないため併用しやすいです。

「ホルス」のフィールド魔法《王墓の石壁》からもアクセスでき、フィールド魔法サポートの共有から少数でも機能しやすいのも相性がよい点といえるでしょう。

 

ただし、【灰滅】は序盤の手札消費が激しい上にリソース回収もややテンポが遅いです。

気軽に手札を墓地へ送るのはなるべく避けたいため、出張させる場合は《イムセティ》+《ハーピ》の2体で十分です。

なお、手札コストとして《救いの架け橋》は相性がよいので、併用することをおすすめします。

 

《デスピアの導化アルベル》

星4/闇属性/天使族/攻1800/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の融合モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを特殊召喚し、対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

 

幅広い融合サポートを有する「烙印」カードをサーチできるモンスター

浮いている召喚権を割くには十分なカードパワーがあり、主要な手札誘発を受けるデコイにもなります。

サーチしたいのは《烙印劇城デスピア》と《烙印開幕》

フィールド魔法の確保と融合召喚の方法を同時に確保でき、《灰滅せし成れの果て》や《赫灼竜マスカレイド》を融合召喚していけます。

 

また、《烙印開幕》は墓地効果で融合モンスターを効果破壊の身代わりにすることができます。

《滅亡龍 ヴェイドス》へ攻撃した《灰滅せし成れの果て》が破壊されずに残るため、続けてATK2900のダイレクトアタックをお見舞いできるのも強み。

《分かつ烙印》も採用して墓地から《滅亡龍 ヴェイドス》を送り付けるのも面白そうです。

 

【デスピア】についてはこちらから↓

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《ナイトメア・スローン》

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、以下の効果を適用できる。
●攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスター1体をデッキから選び、手札に加えるか破壊する。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の「ユベル」モンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
その内の1体より元々のレベルが1つ高いか1つ低い「ユベル」モンスター1体を、自分のデッキ・墓地・除外状態から手札に加える。
その後、そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚できる。

 

発動処理時に攻守0の悪魔族1体をサーチorデッキから破壊できるカード

《スピリット・オブ・ユベル》をデッキから破壊することで、フィールドに《ユベル》を呼び出すことができます。

そのまま《ファントム・オブ・ユベル》をEXデッキから特殊召喚して簡易妨害とするのが主な役目。

 

《滅亡龍 ヴェイドス》の破壊対象や《盆回し》の候補(自分側)として使いやすく、「ユベル」側も循環するのでサーチ先がなくなることもありません。

また、《滅亡龍 ヴェイドス》の全体除去が相手ターンに発動した場合、守りが手薄になりがちなので《スピリット・オブ・ユベル》でガードできる点も相性がよいです。

サンプルデッキにも採用しているのでそちらもご覧ください。

 

《烈日の騎士ガイアブレイズ》

星7/炎属性/炎族/攻2600/守2100
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
(2):自分・相手のバトルフェイズ終了時に、このターンにこのカードが戦闘で破壊したモンスターの数まで、自分の墓地の炎属性モンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

 

連続攻撃と炎属性のサルベージができるシンクロモンスター

レベル4「灰滅」+《灰流うらら》等でシンクロ召喚します。

一見、採用する意味が分からないカードかもしれませんが、炎族かつ汎用素材でシンクロ召喚できるモンスターの中では最も性能の高いカードとなっています。

《ヴェイドスの目覚め》や《灰滅の憤怒》の発動後の展開デメリット下で出せるモンスターは限られており、貴重な選択肢となってくれます。

 

小粒なモンスターが並んでいる程度であればこのモンスターでも十分蹴散らせるでしょう。

《俱利伽羅天童》や《灰流うらら》、《ヴォルカニック・クイーン》を回収して次ターンに備えるのが理想的。

【灰滅】のアタッカー不足を補うために他シンクロモンスターを採用するのもありかと思います。

 

展開例

基本的に【灰滅】は2枚初動のデッキです
以下のカードのうちいずれか2枚を揃えるような構築がおすすめです
・《滅亡龍 ヴェイドス》or《灰滅の憤怒》
・《灰滅せし都の巫女》
・《灰滅の都 オブシディム》

《ヴェイドスの目覚め》初動(先行1ターン目)

最終盤面 +1ドロー
・《灰滅せし都の王》
・《灰滅せし都の巫女》
・《灰滅の都 オブシディム》
・《果てなき灰滅》
・《滅亡龍 ヴェイドス》(相手フィールド)
  1. 《ヴェイドスの目覚め》を発動(このターン、炎族以外のモンスターをデッキ・EXデッキから特殊召喚できない)。デッキから《灰滅の都 オブシディム》を相手のフィールドゾーンに配置。その後、デッキから《滅亡龍 ヴェイドス》をサーチ。
  2. 《滅亡龍 ヴェイドス》の効果①を発動。《灰滅の都 オブシディム》を破壊し、相手フィールドに特殊召喚。その後、デッキから《果てなき灰滅》をサーチしてセット。
  3. 破壊された《灰滅の都 オブシディム》の効果③でデッキから《灰滅せし都の王》をリクルート。
  4. 《灰滅せし都の王》の効果②でデッキから《灰滅せし都の巫女》をリクルート。
  5. 《灰滅せし都の巫女》の効果②でデッキから《灰滅の都 オブシディム》をサーチ。そのまま発動。
  6. エンド時、《灰滅の都 オブシディム》の効果②で同名カードを墓地からデッキへ戻して1ドロー

 

自分のリソースを残しつつ、小分けに2妨害+αできる形になります。

この展開では通常召喚権を使用しておらず、《惑星探査車》等との併用も可能です。

 

まず、相手モンスターの召喚・特殊召喚の着地時に《果てなき灰滅》を相手ターン中に発動します。

リンク2で《滅亡龍 ヴェイドス》をリンク素材として処理されるまえに、《滅亡き闇 ヴェイドス》を融合召喚します。融合素材3体でATK4500となるのでかなり威圧感があります。

初動となっているモンスターを《滅亡龍 ヴェイドス》の全体除去でまず潰し、相手の出方を伺います。

相手が何もせずにバトルフェイズに入って《滅亡龍 ヴェイドス》で攻撃してくるならそれもよし。

 

次に、相手のカード効果の発動をトリガーに《滅亡き闇 ヴェイドス》の効果③で除去。

この時、《果てなき灰滅》を墓地へ送ることで墓地効果で相手フィールドのモンスターの種族を全て炎族へ変更できます(後から展開されたモンスターにも適用される)。

相手が種族デッキでまだ展開してくるようならタイミングを見て発動しましょう。

 

まとめ
●《滅亡龍 ヴェイドス》の全体除去(実質1体のみの破壊)
●《滅亡き闇 ヴェイドス》のトリガー除去
●《果てなき灰滅》による種族変更

 

サンプルデッキ 42枚構築

モンスター 20枚
3:《滅亡龍 ヴェイドス》
1:《灰滅せし都の王》
1:《灰滅せし都の英雄》
3:《灰滅せし都の巫女》
2:《灰滅せし都の呪術師》
1:《灰滅せし都の先懸》
1:《ユベル》
1:《スピリット・オブ・ユベル》
1:《ファントム・オブ・カオス》
3:《灰流うらら》
2:《増殖するG》
1:《宝玉獣 コバルト・イーグル》
魔法 19枚
3:《灰滅の都 オブシディム》
3:《ヴェイドスの目覚め》
3:《灰滅の憤怒》
1:《灰滅の復燃》
2:《おろかな副葬》
2:《ナイトメア・スローン》
1:《ナイトメア・ペイン》
1:《テラ・フォーミング》
1:《超融合》
1:《盆回し》
1:《篝火》
罠 3枚
1:《終わりなき灰滅》
1:《果てなき灰滅》
1:《救いの架け橋》
EXデッキ 10枚+自由枠
2:《灰滅せし成れの果て》
2:《滅亡き闇 ヴェイドス》
1:《ファントム・オブ・ユベル》
1:《烈日の騎士ガイアブレイズ》
1:《ヘルフレイムバンシー》
1:《レイダーズ・ナイト》
1:《アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
1:《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》
《ナイトメア・スローン》を軸に【ユベル】を最小出張させた形としました。
【ユベル】を採用すると…
・《滅亡龍 ヴェイドス》を生かさず殺さず戦闘ダメージ源として利用できる
・《滅亡龍 ヴェイドス》の全体除去後のブロッカー準備
・《ナイトメア・スローン》から簡易妨害を置ける
・《超融合》とフィールド魔法サポートの共有
・《ファントム・オブ・カオス》で「灰滅」モンスター効果の再利用
とコンパクトに組み込めるわりにはリターンが大きい組み合わせになります。
ミリアル
ミリアル

む!プレイが難しすぎる!!
全然勝てない。どうやったら勝てるんだろう…

アリアル
アリアル

【灰滅】はね、極限の難しさを楽しむのよ
何度も敗北を味わって、勝利のためのプレイを覚えていく…
時間はかかるけれど、極めていけば得難い経験になるわ

まとめ

【灰滅】の簡単なテーマ紹介でした。

カードパワーは高くないのですがプレイングと構築に奥深さを感じるテーマです。

ただ、選択肢の分岐が多くて、的確なプレイングを覚えるまで死に覚えゲーになる可能性は高いです。

果てしなく繰り返される灰滅のループをぜひ楽しんでみてください。死と共に栄光あれ。

ミリアル
ミリアル

最後まで読んでくれてありがとー!
気に入ったアイデアとかあったらSNSで紹介してくれると嬉しい♪

アリアル
アリアル

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キャラクター:by CoeFont.CLOUD

テーマ紹介炎族融合召喚闇属性
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