【グッドデザイン賞2023】個人的に表彰したいカード10選

2023年の遊戯王OCGグッドデザイン賞を勝手に開催!

ノミネートされた10枚のカードをご覧ください!

/所要時間3分

遊戯王OCGグッドデザイン賞2023

みなさま、いつも読んで下さってありがとうございます!

今年もお仕事・学業お疲れ様でした!たっぷり自分を労ってください!

1年って過ぎ去るとなんか成し遂げた気がしますよね。

 

今回は2023年に登場したカードの中で、総合的に優れたカードにグッドデザイン賞を勝手に送ろうと思います。

開発デザイナーの皆さんやいつも読んで下さる皆様に感謝を込めて。

箸休め的な記事なので軽く読んでいただければ嬉しいです。それではどうぞ!

 

ミリアル
ミリアル

今年はサイトデザインも一新したし、ロストワン環境も作ったし、
Xも更新してるし、Live配信もやったし、結構頑張ったんじゃない?

アリアル
アリアル

挑戦を継続していけるかが2024年の課題ね
もっとデッキ紹介とかもしていきたいわ!

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ノミネートされたカード

1.《究極竜魔導師》

星12/光属性/ドラゴン族/攻5000/守4000
「青眼の究極竜」(または「ブルーアイズ」モンスター×3)+「カオス」儀式モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):相手が効果を発動した時に発動できる(このカード名のこの効果は魔法・罠・モンスターの効果に対してそれぞれ1ターンに1度しか発動できない)。その発動を無効にし破壊する。
(2):表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
自分のEXデッキ・墓地から「ブルーアイズ」モンスターか「カオス」儀式モンスター1体を特殊召喚する。

 

《究極竜騎士》をモデルとする融合モンスターであり、何と言ってもイラストがよい。

脈動感あふれるブルーアイズ3体に《マジシャン・オブ・ブラックカオス》を乗せただけなのにどうして心が揺さぶられるのか。

 

融合素材も比較的現実的で、最大3妨害&リカバリー効果つきとロマンモンスターとしての基準は十分に満たしています。

1枚で完結したパワーを持っていた《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》から学んでおり、特化したデッキでのみ強力なデザインとなっています。

シンプルな効果2つで初心者や復帰者にも使い方が分かりやすく、『久しぶりに遊んでみたい!』と思ってもらえる工夫を施しているのが素晴らしい。

これがパックの看板だったら爆発的に売れていたんじゃないだろうか?

 

2.《合体魔神-ゲート・ガーディアン》

星12/闇属性/戦士族/攻3750/守3400
「雷魔神-サンガ」+「風魔神-ヒューガ」+「水魔神-スーガ」
自分の手札・フィールド・墓地の上記のカードを除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに3度まで使用できる。
(1):自分フィールドのカードを対象とする効果を相手が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし破壊する。
(2):特殊召喚した表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキ・EXデッキからレベル11以下の「ゲート・ガーディアン」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

テーマ単位で【ゲート・ガーディアン】をノミネートしました。

永続魔法扱いでフィールドに置き、EXデッキから合体魔神を繰り出すという原作本来のデザインを踏襲しつつ、現代遊戯王に適合させた完成度の高いテーマになりました。

ちゃんと整備すればマイナーキャラのデッキでも楽しんでもらえるというのは開発陣にとって思わぬ誤算だったのではないでしょうか?

 

三魔神の存在感が十分にあり、既存カードがお払い箱になるタイプの強化ではないところが本当によくできている。

実際に使ってみるとキャラクターデッキとしての完成度もさることながら、遊びやすさがカジュアル向きで、お互いに楽しめるちょうどよいレベルに仕上がっているのも嬉しいところ。

他キャラクターでも応用できるはずなので、ぜひ今後のデザインに活かしてほしいですね。

 

3.《エニグマスター・パックビット》

星8/水属性/サイバース族/攻2900/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚した場合または墓地へ送られた場合、自分の墓地か相手フィールド(表側表示)のモンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札を1枚選んで捨て、対象のモンスターを永続罠カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、自分・相手ターンに発動できる。
自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のモンスターカード1枚を特殊召喚する。

 

調整版の《ユニオン・キャリアー》とも呼べる汎用レベル8シンクロ

最大の特徴はモンスターを魔法・罠から特殊召喚できる・墓地から任意のモンスターを永続化できることであり、多くのデッキに革新をもたらしてくれました。

何度も使うと手札コストがかさみやすく、うまくデザインされていることが分かります。

 

自己完結した強さと多様なコンボ性を両立できるカードは多くなく、少しカードパワーの加減を間違えると《混沌魔龍-カオス・ルーラー》のようにいずれ禁止カードになってしまいます。

汎用性の高さとギミック性の両立を長年模索してきた開発スタッフのバランス感覚が遺憾なく発揮されたカードといえるでしょう。

このカードとデザイナーはもっと賞賛されるべき。匙加減が絶妙すぎる。

 

4.《厄災の星ティ・フォン》

ランク12/闇属性/悪魔族/攻2900/守2900
レベル12モンスター×2
このカードは相手がEXデッキから2体以上のモンスターを特殊召喚したターン及びその次のターンに、自分フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):X召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに攻撃力3000以上のモンスターの効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
フィールドのモンスター1体を手札に戻す。

 

ATK3000以上の制圧力があるモンスターのストッパーになっているモンスター

召喚条件がもはやエクシーズモンスターとは何なのか?と疑うレベルではあるものの、このカードの登場から《フルール・ド・バロネス》や《FNo.0 未来龍皇ホープ》を展開力のないデッキ・状況でも捲れるようになり、かなりバランスが取れたカードプールになったと思います。

効果自体はシンプルですが、存在自体が抑止力になっているいいデザインといえそうです。

ダークサイドの機体って感じで男子心をくすぐってくるイラストも最高すぎる。

 

5.《夢見るネムレリア》

星1/光属性/天使族/攻 0/守1500
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキ・墓地から「ネムレリア」永続魔法カード1枚を選んで自分フィールドに表側表示で置き、このカードをEXデッキに表側表示で加える。
この効果を発動するターン、自分は「夢見るネムレリア」を特殊召喚できない。
【モンスター効果】
このカードは通常召喚できない。
このカードがEXデッキに表側表示で存在し、自分のEXデッキに「夢見るネムレリア」しか存在しない場合のみ特殊召喚できる。
自分は「夢見るネムレリア」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
裏側表示で除外されている自分のカード3枚につき1枚まで、相手のフィールド・墓地のカードを選んで裏側表示で除外する。
その後、この効果で除外したカードの数だけ裏側表示で除外されている自分のカードを選んでデッキに戻す。

 

EXデッキ・ペンデュラムモンスターの使い方において風穴を開けてきたカード

寝相の悪い幼女と悪夢の怪物の組み合わせにも人気があったのか、2023年産とは思えないほど見かけた気がします。

ペンデュラムゾーンを完全に別システムとして利用しはじめたのは「魔導獣」が初めてですが、「ヴァリアンツ」の射出システムを通り越して、さらに尖った効果デザインをしています。

 

ペンデュラムモンスターはカードデザイン上の構造的な問題をいくつか抱えており、単発で出しにくいという特徴があります。

【ネムレリア】は完全にペンデュラム召喚を捨てたことでこの問題をクリアしており、ペンデュラムモンスターのデザインに可能性を広げてくれました。後発には《ヴェーダ=ウパニシャッド》がいますね。

ペンデュラムモンスターは今後も独自の進化を遂げてエンタメ寄りになっていくかもしれません。

 

6.《ジョングルグールの幻術師》

星4/闇属性/幻想魔族/攻2000/守 0
もりあげじょうずなだいどうげいにん
うたやおどりでゆだんをさそい
おかしなじゅつでこうげきしてくる
そのめがまわればきけんなあいず
いそいでにげよう!

 

錯視のように背景枠から飛び出したようなデザインに立体感のある構図

インパクトのあるイラストで一目惚れしてしまったカードです。

効果こそありませんが、発展途上な幻想魔族を率いてくれるような存在に思えました。

うまく使ってあげたい!

 

7.《バグリエル・ド・ヌーベルズ》

星6/闇属性/戦士族/攻2400/守1850
「レシピ」カードにより降臨。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示のカードの効果をターン終了時まで無効にする。
「ヌーベルズ」モンスターの効果で特殊召喚した場合、さらに相手フィールドのモンスターを可能な限りリリースする。
(2):自分・相手ターンに、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをリリースし、手札・デッキから「ハングリーバーガー」1体を特殊召喚する。

 

対象に取る・表示形式・階段式の儀式召喚に加えて、懐かしの《ハングリーバーガー》を直接サポートするというギミックてんこ盛りなテーマ【ヌーベルズ】

対象に取ることをトリガーとするギミックのカードはこの10年で《青き眼の乙女》《カオス・コア》しかなく、これまでギミックの手段としても数えられることのないマイナーなものでした。

長年拾われてこなかったギミックがここまで斬新に生まれ変わるとは…

 

構築からプレイングまでフレンチさながらの繊細さが求められる上に、カードの組み合わせによってはルールミスが起きやすいテーマですが、触ってみるとよくできたテーマだと分かります。

拡張性はそこまで高くありませんが、後発のカードデザインを大きく進歩させてくれる予感がしました。

 

『対象を取る』『表示形式変更』も立派なギミックなので、ぜひ今後もうまく取り込んでほしいです!

 

8.《シャルル大帝》

リンク1/炎属性/戦士族/攻3000
【リンクマーカー:下】
装備カードを装備しているレベル9の「焔聖騎士帝-シャルル」1体
(1):このカードがL召喚した場合、自分の墓地の「焔聖騎士帝-シャルル」1体を対象として発動できる。
このカードはそのカードと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
その後、対象のモンスターを攻撃力500アップの装備魔法カード扱いでこのカードに装備する。
(2):1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、自分の手札・フィールド(表側表示)から装備魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

 

リンク1の革新的な使い方を模索している1枚

既存エースをそのまま生かしつつ、さらに効果を付与して真エースとする使い方になっています。

《フォーマッド・スキッパー》等で簡単にリンク召喚できないように厳重に縛っており、変な使い方もされていないことから、《ヴァルモニカの異神-ジュラルメ》のように他カードへの応用もできそうです。

 

テーマ内の切り札がメインデッキのモンスターだった場合、特殊召喚条件が足を引っ張ることが多く、《Evil★Twins キスキル・リィラ》や《深淵の獣アルバ・ロス》のように効果が強力でもあまり使われない存在になりがちです。カッコいいのにね…

エース問題を簡単に解決するデザイン手段の1つとして、これから使われていきそうです。

 

9.《賜炎の咎姫》

リンク3/炎属性/悪魔族/攻2700
【リンクマーカー:左/右/下】
効果モンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分の墓地から炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードが墓地に存在する状態で、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、自分フィールドの炎属性モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、このカードを特殊召喚する。

 

炎属性デッキのデッキパワーを底上げし、既存カードの評価をいくつもひっくり返した1枚。

美麗なビジュアル、高いポテンシャル、マスターデュエルとの連動企画、スリーブ化、環境での活躍など、このカード抜きに2023年を語ることはできません。

これほどまでにゲーム全体を巻き込んで登場したOCGオリジナルモンスターは他におらず、2023年にデザインされたカードの中で最も気合いが入っていると断言できます。

 

ゆえに効果デザインも優遇されている部分が多く、リンク3としては若干カードパワーが高め。

本来ならばステータスは高くてもATK2500になるはずで、ノーコストの蘇生効果を持っているならさらに低くデザインされていたはずです。

2023年の炎属性プッシュと同じように年1ペースで他属性もぜひ取り組んでほしいですね。

 

10.《時を裂く魔瞳》

通常魔法
(1):このデュエル中、以下の効果をそれぞれ適用する。
●自分は手札のモンスターの効果を発動できない。
●自分ドローフェイズの通常のドローは2枚になる。
●自分は通常召喚を1ターンに2回まで行う事ができる。
(2):墓地のこのカードを除外し、手札から「時を裂く魔瞳」1枚を捨てて発動できる。
このターン、自分がモンスターの召喚に成功した時には、相手はモンスターの効果を発動できない。

 

デュエル中に基礎ルールをいくつか捻じ曲げてしまうカード

召喚権・通常ドローを2倍にする代わりに、手札からモンスター効果を使用不能にするという重いデメリットが科せられます。

低レアリティから考えても、かなり慎重にデザインされていたことがうかがえます。

開発の想定では【メタビート】や低速の罠型デッキに搭載される予定だったのでしょう。

 

最初こそ決闘者はざわめきましたが、研究が進むにつれて上振れと下振れの差が激しいこと・リターンを得るまでのタイムラグを許容しにくいことから過剰な評価は落ち着いていきました。

このカードを引かなかった場合でも十分に戦えるデッキパワーがあるなら、そもそもこのカードを抜いたほうが強いという本末転倒な《軽量化》理論がこのカードにも適応されてしまうため、中々見合ったデッキを作るのが難しいのが実情です。

しかし、この挑発的なデザインは後発のカードデザインに大きく影響を及ぼすだろうと思っています。

 

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まとめ

遊戯王OCGグッドデザイン賞2023でした!

2022年が弾けすぎた反動か最初は控えめなカードが多かった印象でしたが、振り返ってみると堅実なデザインの方が遊びやすくてよかったですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

来年もよろしくお願いします!

ミリアル
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最後まで読んでくれてありがとー!
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アリアル
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キャラクター:by CoeFont.CLOUD

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