強力なレアカードを使用できるルールを追加!
より深みのあるゲームを楽しめるように改良しました。
/所要時間3分
ロストワン環境のオプションルール
ロストワン環境のオプションルール「LEGEND」を考案しました。
そもそも「ロストワン環境」って何それ?という方が多いと思いますので、下記の記事をご覧ください。
一言でいうと9期以降に収録・再録されたカードを取り除いたカードプールで遊ぶ環境です。
遊戯王ニューロンで「-①」と検索すると簡単にスクリーニングできます。

このオプションルールはハードとソフトのような関係で、付け替えて遊ぶことを想定して作成しました。
特定のレジェンドカードが見えた地点でプレイングに変化が現れるため、より面白さが増してくると思います。
また、すでにロストワン環境で遊びなれたプレイヤーとこれから始めたいプレイヤーのスタートラインの格差を埋めるためのサポートとしても使用できます。
熟練者は0枚、初心者は2枚といった感じで対戦しながら調整してみてください。
独自レギュレーションのオプションルールなので気になる方は少ないと思いますが、よろしければどうぞ!
レジェンドカードの導入と理由
ラッシュデュエルのレジェンドカードシステムを参考にしています。
ロストワン環境では魔法・罠の2種類を最大1枚ずつ採用できるシステムとしました。
2枚にした理由は「将棋」の飛車・角の存在も大きいです。
もちろん、腕に自信のあるプレイヤーは0・1枚でもOK。
ロストワン環境の主目的である「忘れられたカードで戦い、古の遊☆戯☆王で遊ぶ」という趣旨とは少し外れてしまいますが、「観るだけで楽しい」をクリアするのはどうしても必要な要素でした。
「観るだけで楽しい」とは場面がガラリと変わること、劣勢が優勢になること、初心者が見ても何が起きたかすぐに分かって面白い…と定義しています。
遊んでいるプレイヤーが楽しいのはもちろんのこと、視聴者が楽しくなければ配信向けのフォーマットとして意味がありません。
ある程度、知名度のあるカードのパワーを借りることで、潜在プレイヤーの敷居を下げること・デッキビルドの難易度の調整・見栄えの問題を解決しようと試みています。
子どもの頃の少ない手持ちで構築に不自由していた感覚、レアカードを引き当てて勝利した気持ちよさも思い出してほしいですね。
選出したカードの選考基準は以下のとおりです。
●原作・アニメで使用されたことがある知名度が高いカード
●マスターデュエルで演出がある見栄えのよいカード
●派手でシンプルな効果をもつカード
●現代遊戯王ではあまり使用されていないカード
●他カードの採用率向上に繋がるカード
また、以下のレギュレーションも参考にしています
●2011年3月の禁止・制限リスト
●デュエルロワイヤルの収録カード
●デュエルリンクスの初期環境
●ラッシュデュエルのレジェンドカード
レジェンド魔法カードの採用理由と目的
《死者蘇生》(UR)
《死者蘇生》は黎明期から遊☆戯☆王を支える象徴的カードであり、魔法カードのシンボルとして扱われることの多いカードです。
遊☆戯☆王は蘇生手段が非常に限られており、《死者蘇生》の下位互換となるカードも多く生まれました。
ノーコストの蘇生、相手モンスターの利用、逆転劇を作り出しやすい、エフェクト演出ありとカードプールに存在していることでゲームを盛り上げる要素を多く含んでいるため選出しました。
また、《死者蘇生》が存在していることでより墓地利用しやすくなり、同時に墓地除外するカードの役目が生まれやすくなります。
《ロスト》や《おろかな転生》など墓地メタカードの採用率上昇も期待しています。
最近、遊☆戯☆王で遊んでない人も、いつも遊んでいる人も納得できるカードといえそうです。
《強欲な壺》(UR)
説明不要の最強ドローソース
このカードを採用できるルールにするために苦心しました。
《強欲な壺》をプレイアブルに使用できるルールは数少なく、他の方が考案した独自レギュレーションとの差別化も考慮しています。
ロストワン環境ではドローソースが少ないため、相対的にドローの価値が高いです。
よって2枚ドローの恩恵は計り知れないレベルです。
ただし、カードプール全体のパワーが低く、必ずドローの質が落ちることから許容範囲としました。
先行プレイヤーが発動できた場合、初期手札は6枚。9期以前の遊☆戯☆王の再現と合致します。
後攻プレイヤーが発動できた場合は初期手札は7枚。後攻とはいえかなりの手数が保証されます。
中盤以降に引けた場合でも、お互いにテンションが上がる1枚といえるでしょう。
《強欲な壺》はレジェンドシステムと相性がよく、「他レジェンドカードによる恩恵を捨ててまで2ドローする価値があるのか?」という問いをプレイヤーに与えます。
また、相手の《墓荒らし》によって墓地からサルベージされたり、《マジック・ドレイン》などで無効化されたりするリスクがあります(魔法カードのレジェンドカードは同様のリスクを孕んでいます)。
《強欲な壺》を絶対に入れておけばOKというわけではないところがポイントです。
《光の護封剣》(SR)
3ターンもの間、相手モンスターの攻撃を封じるというロックカード
こちらも遊戯が使用したカードとして有名で、かつての遊戯王を思い出させてくれる1枚です。
相手が除去カードを引けなかった場合はワンサイドゲームを作り出す恐れがあります。
かつての遊戯王で単純にビートダウンデッキに入れても強かったのはこのためです。
しかし、当時の《光の護封剣》の強さを維持しつつ、魔法・罠除去に対してより意識してもらうという点で十分な役割を果たせると感じました。こちらも演出エフェクトありで発動すると盛り上がるはず。
相手のリバースモンスターをオープンしたり、セルフバウンスによる使いまわしなど《光の護封剣》ならではの戦術も多く、他のレジェンドカードと比較しても遜色ないと思います。
《ブラック・ホール》(SR)
フィールドのモンスター全てを破壊するカード
全体除去といえば《激流葬》と双璧をなすほどのカードパワーで7期までは長らく禁止カードとして指定されていました。始まりのパック「Vol.1」から現代でも使用価値のある稀有なカードです。
ノーコストの盤面リセットは強力ではあるものの優勢では発動しにくく、劣勢時において発動する価値があるカードなのでカードパワーのバランスは取れています。
ただし、安易なモンスター破壊は他のモンスター破壊カードの価値を低下させてしまう恐れがあり、やや慎重な姿勢を取っています。
調整版として後にでた《ライトニング・ボルテックス》も候補として検討したのですが、手札コスト1枚がやや重たいことと、ロックデッキのシステムモンスター(《番兵ゴーレム》など)を破壊できないという点がレジェンドカード足りえないと判断しました。
《サイクロン》(R)
魔法・罠1枚をフリーチェーンで破壊できるお馴染みのカード
かつて制限カードだった時期も長く、下位互換となるカードも多く生み出されました。
シンプルながらも使用者の考え方やプレイングが現れやすく、駆け引きを生み出すカードです。
ロストワン環境の魔法・罠除去は汎用性の高いものがあまりなく、デッキによって使い分ける必要があります。
《サイクロン》はどのデッキに採用しても一定の活躍ができ、存在意義が大きいカードとなっています。
初めは《強欲な壺》や《ブラック・ホール》など派手なレジェンドカードを使いたくなるでしょうが、次第に《サイクロン》の有用性に気が付くはず。
《エネミーコントローラー》(R)
海馬の使用したある意味有名な魔法カード
デュエルリンクスでも代表的な魔法カードとして長く活躍し、ネタ等でも広く愛されきたカードです。
コマンド入力はもちろんできませんが、シンプルな効果を2つ使い分けられるようになっており、フリーチェーンで様々な使い方が模索できます。
効果の派手さこそありませんが、プレイングで魅せられるのはこのカードならでは。
バトルフェイズ中の追撃やサクリファイスエスケープなど遊☆戯☆王らしさをこのカード1枚で体現できるのが面白いところです。
《オレイカルコスの結界》(R)
自分フィールドのモンスターの攻撃力を500アップし、1ターンに1度だけ効果破壊されないカード
ドーマ編のキーカードであり、プレイヤー側の一方的なパワーアップを望める稀有なカードです。
《強者の苦痛》や《一族の結束》よりも発動側のデメリットが強く、《ガイアパワー》や《ジュラシックワールド》のような属性・種族のパワーアップフィールド魔法を採用しにくいビートダウンデッキの強化枠として存在させています。
1枚しか採用できないので併用するのもありでしょう。
下級モンスターが全て上級モンスタークラスになるだけで、圧迫感がまるで違います。
また、バウンスすれば再発動できない性質から、《トルネード・バード》や《森のざわめき》といった魔法・罠のバウンスカードの採用率向上も兼ねています。
レジェンド罠カードの採用理由と目的
《聖なるバリア-ミラーフォース-》(SR)
遊☆戯☆王の罠カードの知名度としてはトップクラスの名カード
攻撃したプレイヤーの表側攻撃表示モンスターを全て破壊するという豪快な効果は、アニメや現実の多くのデュエルでドラマを魅せてくれました。
多くの下位互換カードが存在しており、かつての環境でどれだけ影響力があったのかうかがい知ることができます。
攻撃反応系の罠カードが活躍するロストワン環境において、ミラーフォースの存在自体が劇的な変化をもたらします。
迂闊に攻撃すれば迎撃されるというリスクを負いながらのプレイは一層緊張感をもたらすことでしょう。
《ブラック・ホール》同様に強力な全体除去のため、《我が身を盾に》や《デストラクション・ジャマー》など破壊メタカードの採用率も上がるかもしれません。
《魔法の筒》(SR)
こちらも有名なバーンカード
《聖なるバリア-ミラーフォース-》とは異なり、盤面のアドバンテージはとれませんがライフに対して大きな負担を与えます。何度このカードで撃沈したことでしょう。
ゲームが終盤になるほどに威力が増し、エンドカードとして活躍できます。
攻撃を無効化できなければバーンは発生しないため、サクリファイス・エスケープでゲームエンドを回避するといった曲芸のようなプレイングも発生します。
《魔法の筒》を発動されたプレイヤーがどう振る舞うかも含めて面白いカードといえますね。
また、《森の精霊 エーコ》や《デス・ウォンバット》のような効果ダメージを軽減したり、反射したりするカードの採用率向上も兼ねています。
《邪神の大災害》(R)
相手モンスターが攻撃宣言した時、フィールドの魔法・罠を全て破壊できるカード
やや条件のある《大嵐》といったところで、2012年頃まではサイドデッキの常連でもありました。
原作では闇マリクが使用したカードで《聖なるバリア-ミラーフォース-》とは対になる形として採用しています。
ハンデス戦術と組み合わせて揺さぶりをかけてみるのも面白そうです。
なお、同様の効果をもつ《大嵐》《ハリケーン》も候補として検討しましたが、何度検証しても許容できないくらいオーバーパワーでした。
どちらもURということもあり、今回は見送っています。
《死のデッキ破壊ウイルス》(R)
ATK1000以下の闇属性モンスターをリリースし、ATK1500以上の相手の手札・フィールドのモンスターを全て破壊するカード
海馬が愛用していたウイルスカードであり、そのイラストからも記憶に残りやすい1枚となっています。
かつて凶悪な禁止カードとして名を連ねていたこのカードですが、エラッタにより随分とカードパワーを下げられてしまいました。
1ターンだけとはいえ手札・フィールドを根こそぎ破壊すれば大抵のビートダウンデッキは壊滅的な被害となるでしょう。
ロストワン環境ではかつての《死のデッキ破壊ウイルス》の恐ろしさの一部を体感できるかと思います。
《ヒーロー見参》(R)
十代がピンチの度に使用してきた有名な罠カード
手札が1枚の時に発動できると、確定で任意のモンスターを特殊召喚できます。
最上級モンスターを軸としたデッキなら成功した場合のリターンが大きいため、ミラーフォース等を差し置いてでも採用する価値がでてきます。
《E・HEROネオス》だけでなく、《メカニカル・ハウンド》や《タイラント・ドラゴン》、《異次元エスパー・スター・ロビン》など候補はたくさんいます。
何よりこのカードから逆転できたらめちゃくちゃカッコイイですよね!
カッコイイとか悔しいとか、そういう感情面もロストワン環境では大事にしています。
《銀幕の鏡壁》(R)
フィールドに存在する限り、攻撃してきた相手モンスターの攻撃力を半分にするカード
原作で孔雀舞が使用したカードで、『数百枚ある罠カードの中でも最高のレアカード』らしい
回復なしで3ターンもの間一方的な優位を保つことができ、初期のデュエルリンクス環境でも猛威を奮いました。
重い維持コストがあるとはいえ、ロストワン環境でもかなりパワーがあるカードと言えそうです。
ただし、後半に引くと使い切りになりがちなことや除去カードに脆い点などから許容範囲としました。
また《黄金の天道虫》や《神秘の中華鍋》のような回復カードの採用率向上も兼ねています。
《リビングデッドの呼び声》(SR)
モンスター1体を自分の墓地から蘇生できるカード
原作ではゴースト骨塚が使用したレアカードで、GXでは《死者蘇生》の代わりに多くのキャラクターが使用していました。
このカードにも多くの下位互換カードが存在し、カードデザインの基準となっていた時代があります。
永続罠ゆえの除去の弱さや発動タイミングの遅さこそありますが、貴重な蘇生札として他レジェンドカードと枠を争うことができるでしょう。
参考


まとめ
ロストワン環境のオプションルールの紹介でした。
今後、魔法10枚・罠10枚になるようにレジェンドカードを増やしたり、採用率の低いカードを入れ替えしたりするかもしれません。
ライブ配信などでテストプレイしながら意見を集めたいので、もしお暇があればご参加ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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