お互いに墓地のカードを除外するだけ？

何度も使えるエコな墓地メタカードを紹介！

/所要時間３分

《魂粉砕》の再評価＆プチ考察

 

《魂粉砕》というカードをご存じでしょうか？

Struggle of Chaos －闇を制する者－（2001年発売）で登場したカードです。

アニメオリジナルで海馬が剛三郎の《エクゾディア・ネクロス》を破るために使用されたカードなのですが、今ではほとんど使用者もなく忘れ去られた存在です。

ちなみに相手ターン中に墓地妨害できるカードとしては開祖で、《D.D.クロウ》や《墓穴の指名者》の大先輩でもあります。

そんな名前のインパクトは強そうな《魂粉砕》を紹介していきます！

 

カード紹介と小考察

このカードがフィールド上に存在する限り、５００ライフポイントを払う事で、お互いに相手の墓地に存在するモンスター１体を選択してゲームから除外する。
この効果は自分フィールド上に悪魔族モンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。

 

 

《魂粉砕》は古いカードゆえに同名ターン１制限がありません。

お互いの墓地にモンスターが１体以上存在していれば、LPが許すかぎりお互いの墓地のモンスターを除外し尽くすことができます。

さらに同一チェーン上で自分の効果に直接チェーンできるという他のカードでは代用しにくい稀有な特徴も持ち合わせます。

 

 

しかし、LPコストは何度も払うと馬鹿にならない数値なので、別途回復する手段を組み込む必要があります。

デッキにもよりますが《儚無みずき》や《魂吸収》あたりが使いやすいでしょう。

 

単体でのある程度の妨害性も備えており、コンボ以外でもそれなりに使えます。

ただし、墓地リソースを使った勝負が難しくなるという構築上の問題をクリアする必要があり、特定のコンボチックな構築で真価を発揮するカードといえます。

これらの要素を元に相性の良いカードを考えていきます。

 

相性の良いカード

「エクソシスター」

星４/光属性/魔法使い族/攻 500/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドに「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
自分フィールドに「エクソシスター・ステラ」が存在する場合、さらに自分は８００ＬＰ回復する。
(2)：自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Ｘモンスター１体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてＸ召喚扱いとしてＥＸデッキから特殊召喚する。

 

《魂粉砕》の墓地除外は『お互いに相手プレイヤーの墓地を選ぶ』という効果処理を行うため、『相手によってカードが墓地から離れた』という条件を満たすことができます。

能動的に「エクソシスター」の共通効果を起動できるカードはいくつか存在しますが、フリーチェーンで狙えるカードはほぼありません。

おまけのような800LP回復の効果も《魂粉砕》のLPコストを賄うために役立ちます。

 

《エクソシスター・バディス》でリクルートした戦乙女たちを一気に変身させると理想的。

【エクソシスター】は元々強いテーマなので、カジュアルに使うならこういう遊びを取り込んでもよいかと思います。

 

《死眼の伝霊－プシュコポンポス》

星２/地属性/アンデット族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手の墓地の以下のカードの内、枚数が多い方の効果を適用する。
●モンスターカード：このカードを除外し、相手は自身の墓地からモンスター１体を選んで除外する。
●魔法・罠カード：このカードを墓地へ送り、相手は自身のフィールドのモンスター１体を選んで墓地へ送る。
(2)：このカードが除外された場合、次のターンのエンドフェイズに発動できる。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

 

相手の墓地のカードの種類を参照して、相手に選ばせて墓地除外or相手に選ばせてモンスター除去が可能なモンスター

《異次元の偵察機》のようなサイクル性を備えており、①②どちらの効果も《魂粉砕》でお互いの墓地のモンスターを削っていく性質とよくかみ合っています。

毎ターンのエンド時に相手モンスターを葬りつつ、相手の攻め手を削ぎ落していけば他のコンボも狙いやすくなります。１枚で機能するマスコット的存在。

 

《パーペチュアルキングデーモン》

リンク２/闇属性/悪魔族/攻2000
【リンクマーカー：左下/右下】
悪魔族モンスター２体
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎に５００ＬＰを払う。
または払わずにこのカードを破壊する。
このカードの(1)(2)の効果はそれぞれ同一チェーン上では１度しか発動できない。
(1)：自分がＬＰを払った場合に発動できる。
その数値と同じ攻撃力か守備力の悪魔族モンスター１体をデッキから墓地へ送る。
(2)：悪魔族モンスターが自分の墓地へ送られた場合に発動できる。
サイコロを１回振り、その内の１体に出た目の効果を適用する。
●１：手札に加える。
●２～５：デッキに戻す。
●６：特殊召喚する。

 

LPを払った場合、デッキから悪魔族の埋葬ができるモンスター

500LPで墓地へ送れる悪魔族の中で有用なモンスターは少ないものの、①②を何度も同一ターン中に発動できる面白い動きができます。

また、《魂粉砕》の効果発動には悪魔族が必須なため、お互いに相性補完できる組み合わせとなっています。

 

この２枚は《エンタメデュエル》とのシナジーも強く、複数の方法で２ドローが狙えます。

上級者向けのチェーン＆ギャンブルデッキに挑戦してみたい人はぜひお試しください！

 

《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》

ランク４/水属性/海竜族/攻2800/守2100
水属性レベル４モンスター×４
このカードは自分フィールドの「Ｎｏ.３２ 海咬龍シャーク・ドレイク」の上に重ねてＸ召喚する事もできる。
(1)：自分のＬＰが１０００以下の場合、自分の墓地からモンスター１体を除外し、このカードのＸ素材を１つ取り除き、フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力を自分ターン終了時まで０にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

 

LP1000以下で重ねてエクシーズできるモンスター

フィールドのモンスター１体をフリーチェーンで攻守０にできる効果を同名ターン１制限なしで発動できます。

今回は《魂粉砕》でLP1000以下に調整しやすいことに着目してみました。

《魂粉砕》の発動条件に悪魔族が必要なので、ランク３《鍵魔人ハミハミハミング》あたりで条件を整えて《エクシーズ・リバイブ・スプラッシュ》でランクアップさせると使いやすいです。

 

他には《Ｅ・ＨＥＲＯ エアー・ネオス》や《サイコ・エンド・パニッシャー》《大逆転クイズ》あたりをフィニッシャーに据えても面白くなりそう。

 

《斬リ番》

(1)：カードの効果が１０回以上発動したターンにこのカードを発動できる。
発動後、効果モンスター（サイバース族・闇・星１０・攻／守３０００）となり、モンスターゾーンに特殊召喚する（罠カードとしても扱う）。
この効果で特殊召喚したこのカードは、自分エンドフェイズに自分の魔法＆罠ゾーンにセットされる。
(2)：１ターンに１度、このカードがモンスターゾーンに存在し、相手がカードの効果を発動した時に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
その後、このカードを自分の魔法＆罠ゾーンにセットする。

 

カード効果を10回以上発動したターンに特殊召喚できる罠モンスター

全体除去＆再セットを備えており、独特な条件と挑発的なイラストから一定のファンがいるカードです。

そもそも普通に使うのが難しいカードではありますが、効果を無効にした《フォーミュラ・シンクロン》等をチェーン発動して、10カウントを稼ぐのが主流コンボとして使われています。

 

《魂粉砕》の場合は単独でチェーンを重ねることができるのが利点。

自力で10カウント目指すわけではないため、実際のLPコストは1500～2000程度で済みます。

毎ターン使うとなるとLPコストは相応に必要となるものの、コンボパーツを最小限に抑えられるのは悪くないはず。

 

相手の墓地リソースを《魂粉砕》で削りつつ、《斬リ番》でギロリと睨む流れを自然に作れます。

上記の２枚は《覚醒の三幻魔》との相性もよく、永続罠サルベージとLP回復の２つの面でサポートすることができます。【神炎皇ウリア】で遊んでみるのも一興ですよ！

 

 

まとめ

《魂粉砕》のプチ考察でした！

《斬リ番》のカウントを進めたり、《エンタメデュエル》のサポートをしたりとチェーン数を稼ぐ使用が一番面白そうな気がします。

ふとしたきっかけで出会うカードが思いもよらないコンボに繋がる瞬間ってめっちゃ気持ちいいですよねー

 

《魂粉砕》はデメリットが全くないので採用率の低さの割にはそこそこ使いやすいです。

他にもコンボできると思うのでぜひ使ってみてください！