採用率トップクラスの通常罠
改めて評価と対策を考えていきます
/所要時間3分
《無限泡影》の評価・対策
FLAMES OF DESTRUCTIONで初登場した汎用手札誘発の《無限泡影》
登場以来カジュアルデッキ・環境デッキを問わず幅広いデッキで採用される名カードとなりました。
マスターデュエルで使用者も増えたので、この1枚を深堀りしていくことにします。
カードテキスト
【通常罠】
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
・相手モンスター1体を対象にとる効果
・モンスター効果をターン終了時まで無効
・セットして発動すると同列の魔法・罠カードの効果を無効化(自分も含む)
忙しい人のための3分解説
1年ぶりだったからめっちゃ緊張した!
音声なしでも分かるから気軽に見てね!
ブログではより詳しい使い方について紹介するわ
YouTubeも頑張るからチャンネル登録してくれると嬉しい!
他の手札誘発との違い
《無限泡影》の優れている点は手札誘発としても機能しつつ、罠カードとしてのスペックも十分あるところにあります。
動画でも述べたように《トラップトリック》、《名推理》、《命削りの宝札》を使用するデッキのように手札誘発モンスターを採用しにくい尖ったデッキにも自然に採用できます。
また、《無限泡影》は【ふわんだりぃず】や【天気】等で採用される《ディメンション・アトラクター》と併用可能です。
これは《エフェクト・ヴェーラー》との明確な差別化ができる部分ですね。
《エフェクト・ヴェーラー》は【閃刀姫】等で《水晶機巧-ハリファイバー》⇒《神聖魔皇后セレーネ》⇒《アクセスコード・トーカー》のフィニッシュ展開に用いられることが多いです。
単体性能が低いので主に手札誘発&展開用チューナーの2つの役割を持たせて採用されます。
《エフェクト・ヴェーラー》と《無限泡影》の類似点は多いですが、単体の性能としてみるならモンスター効果の妨害がされにくく、発動タイミングが縛られていない《無限泡影》の方が総合的には使いやすいといえるでしょう。
ただし、【電脳堺】や【黄金卿エルドリッチ】のようにフィールドでそもそも効果を発動しないテーマ群に関しては《エフェクト・ヴェーラー》共々効果がないので、それらが環境上位の場合は採用率が落ちていきます。
カード評価:相対的に評価を上げ続けている
《無限泡影》が発売されたのは2018年。
OCGの歴史上罠カードが一位二位を争うほど冷遇されていた時代でした。
「罠カードをセットして発動する」という行動そのもののテンポの遅さがどうしてもネックで、罠カードを1枚も採用しないのが主流となっていたほどの恐ろしい高速環境でした。
《トーチ・ゴーレム》や《ファイアウォール・ドラゴン》が現役だった自体なので無理もないですね。
しかも《レッド・リブート》も同じパックに収録してるし…
登場時はリンク召喚環境真っ只中だったこともあり、相手の先行1ターン目でこのカードを打ちたくても相手に《トーチ・ゴーレム》や《盆回し》《夢幻崩界イヴリース》でカードを送り付けられて「使えない…」ということも多々ありました。
時代が過ぎていくごとに天敵であったカードたちが徐々に規制されていき、ゲームスピードが落ち着いてきたことで罠カードが次々と復権していくことになります。
罠カード関連のカードデザインも増えて、よりアクセス手段も増えていきました。
また、制圧モンスターの歴史を大きく変えてしまった《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》(2019)の禁止以降、主要な制圧モンスターは[対象にとれない]という耐性を持つことがほとんどなくなっています。
《無限泡影》はデザイン開発の時点で抑止力として想定されているためだと思われます。
カードデザイン調整の恩恵を受けやすいということでも《無限泡影》はますます重要度が上がっていく可能性がありますね。
対策:プレイングや構築の時点で意識する
先行1ターン目で相手に使用される《無限泡影》に対しての明確な対策カードはほぼありません。
強いて言えば《抹殺の指名者》だったのですが制限カードとなったことで対策としては信用度が落ちてしまいました。ある程度の割り切りは必要といえるでしょう。
1枚の妨害だけで止まらないように展開の貫通力を上げるか、妥協展開ができるように考えておくべきだと思います。
相手の対象を取るカード効果を無効にできる手札誘発《古聖戴サウラヴィス》や魔法・罠の効果を受けない耐性を与える《禁じられた聖槍》も存在しますが、他の役割を持たせにくく対策カードにはなっていません。
《召命の神弓-アポロウーサ》を制圧として使うデッキは多いので、このカードで骨抜きにされる可能性は常に持っておきたいですね。
プレイングの対策としてはフリーチェーンで発動できるカードをチェーンして、対象になったモンスターをフィールドから離す・裏側守備表示にする・各種素材にすることでケアできます。
個人的な意見にはなりますが対策カードとしては《半魔導帯域》がおすすめですね。
【フィールド魔法】
自分メインフェイズ1・メインフェイズ2の開始時にこのカードを発動できる。
(1):お互いのメインフェイズ1の間、フィールドのモンスターは、それぞれの相手の効果の対象にならず、それぞれの相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分はフィールド魔法カードを発動・セットできない。
地力の高いデッキしか入れる余裕はありませんが、お互いのフィールドに耐性付与できる珍しいカードです。
後攻のスタンバイフェイズに打たれる《無限泡影》は防げませんが、先行プレイヤーの対策としては悪くないでしょう。
フィールド魔法を使用するデッキでは《盆回し》と共に採用することで二重に対策することもできます。
ちなみにTCGでは制限カードとなっています。
まとめ
《無限泡影》についての徹底紹介でした。
カードイラストも砕け散っていく《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》が儚げでとてもカッコイイですよね。
これからも頼りになる1枚です。ぜひたくさん使ってみてください!
YouTubeも定期的に作っていくからねー
リクエストあったらコメントしてくれると作るよー
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