【ルール解説】ゼロから覚える「戦闘ダメージの決定順序・分類」

反射ダメージ、貫通など

戦闘ダメージの計算順序があるの知ってた?

/所要時間3分

戦闘ダメージの決定順序・分類

 

遊戯王OCGには反射ダメージ、貫通効果、戦闘ダメージ2倍、戦闘ダメージ半減など戦闘ダメージに関する効果が多く存在します。

単独で戦闘する際のダメージ計算はそこまで難しくないのですが、これらが複数重なった場合はよく分からないことになりがちです。

それもそのはず。昔はターンプレイヤーを優先したり、倍にする効果を優先するなどバラバラでした。

この戦闘ダメージに関するルールは2019年に大幅にルール変更されて現在のルールになっています。

 

今回はそんな戦闘ダメージの決定順序について説明していきます。

対戦時に困った際の確認用にもどうぞ!

 

ミリアル
ミリアル

これってダメージステップの話?
ダメステのルールってイマイチ分かりにくいよねー

アリアル
アリアル

そうね。ダメージステップの中のダメージ計算時の話ね。
細かいルールだから見過ごされがちだけど重要よ
「御巫」やカオスMAXが好きな人は必ず見てほしいわ

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どこかでありそうな場面

ミリアル
ミリアル

《オオヒメの御巫》の効果発動!
おねーちゃんの《エンシェント・フェアリー・ライフ・ドラゴン》に《脆刃の剣》を装備!
これで攻撃すれば合計1万超のダメージだよ!

アリアル
アリアル

やっば…と思ったけど計算違うし。《脆刃の剣》は攻撃力アップだけね
それに私のフィールドには《Fairy Tale 序章 旅立ちの暁光》もあるわ
よって戦闘ダメージは半減するわ。

ミリアル
ミリアル

あ…さっき守備力の値で攻撃してたから忘れてた…
えーっと、DEF3300の反射ダメージをさらに押し付けて
あれ?半減もするんだっけ?どうやって計算するの?

アリアル
アリアル

戦闘ダメージの決定方法は教えてなかったわね
ちょうどいいからおさらいしていきましょう

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ルール

以下の順番で効果を考慮してダメージを決定する
01:倍の戦闘ダメージを与える
02:戦闘ダメージはお互いに受ける
03:自分への戦闘ダメージは相手も受ける、戦闘ダメージは代わりに自分/相手が受ける
04:戦闘ダメージは効果ダメージとして扱う
05:戦闘ダメージの数値分だけLPを回復する
06:戦闘ダメージは0になる(ここで0になった場合、以下の効果は適用されない)
07:戦闘ダメージは半分になる
08:戦闘ダメージは倍になる
09:戦闘ダメージは○○○(一定の値)になる
10:○○○以上/以下の戦闘ダメージを受けない
戦闘ダメージの倍や半分にする効果はそれぞれ1度だけ処理される。重複しない。

 

先ほどの例を振り返ると

02《脆刃の剣》
03《オオヒメの御巫》
07《Fairy Tale 序章 旅立ちの暁光》

の順番に処理していきます。

 

つまり、

①:《脆刃の剣》で、DEF3300の《エンシェント・フェアリー・ライフ・ドラゴン》とATK0の《オオヒメの御巫》のステータス差の戦闘ダメージをお互いに受ける処理。(アリアル:3300ダメージ、ミリアル:3300ダメージ)

②:自分が受けるはずだった戦闘ダメージを《オオヒメの御巫》で相手に反射する処理(アリアル:6600ダメージ、ミリアル:0ダメージ)

③:《Fairy Tale 序章 旅立ちの暁光》でお互いの戦闘ダメージが半分になる。(アリアル:3300ダメージ、ミリアル:0ダメージ)

結果:アリアルが戦闘ダメージ3300を受けることになります。

 

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各項目の代表的なカード

01:倍の戦闘ダメージを与える

星8/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守 0
「カオス・フォーム」により降臨
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分の倍の数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。

主なカード
・《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》
・《メタルフォーゼ・オリハルク》
・《白き森の魔狼シルウィア》

 

02:戦闘ダメージはお互いに受ける

(1):「脆刃の剣」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):装備モンスターの攻撃力は2000アップし、装備モンスターの戦闘で発生する戦闘ダメージはお互いのプレイヤーが受ける。
(3):自分が2000以上の戦闘ダメージを受けた場合に発動する。
このカードを墓地へ送る。

 

【御巫】や【ガスタ】などで使われる汎用装備魔法の1枚

ほぼ《脆刃の剣》専用の項目ではありますが、使用機会が多いカードなので必ず覚えておきたい。

 

03:自分への戦闘ダメージは相手も受ける

星3/風属性/サイキック族/攻 0/守 0
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが装備カードを装備していない場合、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になり、装備している場合、このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
(2):自分フィールドに装備カードが存在する限り、自分フィールドの「御巫」カードを相手は効果の対象にできない。
(3):このカードに装備カードが装備された場合に発動できる。
デッキから「御巫」罠カード1枚を手札に加える。

 

この項目に該当するモンスターは多く、お互いに戦闘を行う場面もでてきます。

お互いに反射ダメージ効果もちで戦闘を行った場合、ステータスが高い方のプレイヤーがその差分のダメージを受けます。

比較的メジャーなカードが多く、自分が使わない場合でも把握しておきたいポイントになります。

 

「御巫」モンスター
《アマゾネスの剣士》
《マジェスティ・ヒュペリオン》
《聖アザミナ》
《ダイガスタ・スフィアード》
《LL-リサイト・スターリング》
《ナイトメア・ペイン》
など

 

04:戦闘ダメージは効果ダメージとして扱う

 

ほぼ死に要素となっている部分。《墓守の従者》のみ。

初期デュエルリンクスでは効果ダメージを与えるボーナスで活躍しました。

 

05:戦闘ダメージの数値分だけLPを回復する

 

代表的なカードは《レインボー・ライフ》

ここもあまり重要視されるカードが存在していないので無視してしまってOKです。

 

06:戦闘ダメージは0になる

星1/光属性/天使族/攻 300/守 200
(1):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
このターン、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。

 

こちらも該当カードが多く、他カードとの交わる機会も多くなります。

06が含まれた時点で、戦闘ダメージは必ず0になると覚えておくと分かりやすいです。

 

ちなみに《ハネクリボー》タイプは墓地へ送られた後で発動するので、ダメージ計算は行われます。

《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》など貫通との相性は極めて悪いのでご注意ください。

 

「時械神」モンスター
「ユベル」モンスター
《Emダメージ・ジャグラー》
《天盃龍パイドラ》
《一時休戦》
《チキンレース》
《和睦の使者》
「ダイノルフィア」カウンター罠
など

 

07:戦闘ダメージは半分になる

星8/闇属性/戦士族/攻2800/守1200
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは直接攻撃できる。
その直接攻撃で相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。

 

『戦闘ダメージは半分になる効果』と『戦闘ダメージは倍になる効果』が同時にぶつかった場合、通常のダメージ計算と同じようになります(仮に2500の戦闘ダメージだった場合、2500÷2×2=2500)。

 

《宝玉獣 アメジスト・キャット》
《サイバース・マジシャン》
《M・HERO 闇鬼》
《無限起動要塞メガトンゲイル》
《ゴーストリック・ハウス》
《Fairy Tale 序章 旅立ちの暁光》
《ダメージ・ダイエット》
など

08:戦闘ダメージは倍になる

星12/炎属性/サイバース族/攻3000/守 0
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはEXモンスターゾーンに存在する限り、「斬機」カード以外のカードの効果を受けない。
(2):EXモンスターゾーンのこのカードが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。
(3):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「斬機」カード1枚を手札に加える。

 

基本ルールで戦闘ダメージを倍になる効果は重複しないと説明したように、08:《死を謳う魔瞳》+08:《背信聖徒シルヴィア》などで戦闘ダメージが4倍になりません。

ただし、01:《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》等は『倍の戦闘ダメージを与える』ですので、《死を謳う魔瞳》と組み合わさると結果的に4倍の戦闘ダメージになります。

分かりにくいですが、01と08は区分が違うので重複しないと覚えておいてください。

 

《アビス・シャーク》
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》
《背信聖徒シルヴィア》
《炎斬機ファイナルシグマ》
《エクシーズ・アーマー・フォートレス》
《死を謳う魔瞳》
など

 

09:戦闘ダメージは○○○(一定の値)になる

(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分または相手が戦闘ダメージを受ける場合、その数値は1000になる。

 

《心眼の祭殿》など戦闘ダメージをそもそも特定の数値に固定してしまうタイプ。

07・08よりも処理が後半なので、500になったり、2000になったりはしません。

 

10:○○○以上/以下の戦闘ダメージを受けない

ランク4/光属性/魔法使い族/攻2500/守2000
魔法使い族レベル4モンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はこのカードの攻撃力以下の戦闘・効果ダメージを受けない。
(2):自分・相手のメインフェイズ1に1度、このカードのX素材を1つ取り除き、ターンプレイヤーのフィールドの他の表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは2回攻撃でき、バトルフェイズ終了時に破壊される。
(3):このカードが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「Em」モンスター1体を特殊召喚する。

 

《Emトラピーズ・マジシャン》と《海晶乙女クラウンテイル》のみ該当。

効果が面白いのでもう少し数が増えてくれればうれしい。

 

ミリアル
ミリアル

けっこう色々あるんだねー
カオスMAX+死を謳うの4倍コンボやりたい!

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まとめ

戦闘ダメージの決定順序のルール解説でした。

ダメージステップの中のさらに細かいルールということで知らなかった方も多いのではないでしょうか?

意外とテーマ単位で直面する機会の多いルールですのでぜひ覚えてみてください。

 

ミリアル
ミリアル

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アリアル
アリアル

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キャラクター:by CoeFont.CLOUD

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