混沌の憂えは浅ましき人の業。天壌の夢は無窮の幻。
起源の「No.」の力が解き放たれる
/所要時間5分
【ヌメロン】テーマ紹介
Collection Pack 2020で登場した出張型テーマ【ヌメロン】
遊戯王ZEXALでドン・サウザンドが使用し、OCG化はかなり難しいであろうとされていた効果をそれぞれ備えています。
この記事は
・これから【ヌメロン】デッキが組みたい!
・【ヌメロン】ってどんな効果をしているの?
・とりあえず遊んでみたいけどどんな構築がいいの?
という0から教えてほしいという方のために書きました。
デッキ構築の参考にどうぞ!
種族:機械族
召喚法:エクシーズ召喚
レベル:なし
特徴:1枚から1ショットキル
デッキのキーカード
《ヌメロン・ネットワーク》
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに、発動条件を満たしている「ヌメロン」通常魔法カード1枚をデッキから墓地へ送って発動できる。
この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。
②:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分フィールドの「ヌメロン」XモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、X素材を取り除かずに発動する事もできる。
【ヌメロン】デッキの戦術の根幹となるカード
自分メインフェイズに発動条件を満たしたデッキの「ヌメロン」通常魔法1枚を墓地へ送り、その効果をコピーするという効果をもちます。
このデッキのコピー対象は《ヌメロン・ダイレクト》一択となります。
また、「ヌメロン」エクシーズモンスターの効果をX素材なしで発動できるという効果もあり、4体のゲート・オブ・ヌメロンで攻撃する場合もこのカードが必須となってきます。
このカード単体ではなにをするのかわからないカードではありますが、周りを取り囲む「ヌメロン」カードのカードパワーが尋常ではないので必ず引き込みたいカードといえます。
デッキにもよりますが、特化する場合はアクセス手段を最低でも10枚は採用しておくべきでしょう。
ちなみに《ヌメロン・ネットワーク》《ヌメロン・ウォール》《惑星探査車》《テラ・フォーミング》で10枚になります。
性質上《灰流うらら》には強いものの《幽鬼うさぎ》には弱く、相手からすればマストカウンターを見極めやすいため、あまり過信せずに。
《ヌメロン・ダイレクト》
①:自分のフィールドゾーンに「ヌメロン・ネットワーク」が存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
EXデッキから「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターを4体まで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを召喚・特殊召喚できない。
EXデッキから「ゲート・オブ・ヌメロン」モンスターを4体まで特殊召喚できるカード
《ヌメロン・ネットワーク》から直接発動できるため、発動自体は安定します。
特殊召喚した「ゲート・オブ・ヌメロン」たちはそのままでは除外されてしまいますが、効果無効や攻撃できないといったデメリットが一切ないため、エンドフェイズまでに活かしきるのは容易。
これらを素材にすれば《召命の神弓アポロウーサ》や《無限軌道要塞メガトンゲイル》といった通常では出しにくいモンスターも軽々と召喚できてしまいます。
ただし、《原始生命態ニビル》のようなカードで妨害をくらうと展開デメリットにより立て直しが困難となるため、3体だけしか特殊召喚しないというのも選択肢となります。
《ヌメロン・ネットワーク》とこのカードのみで戦術が成立するためEXデッキの圧迫にさえ眼をつぶれば低速デッキであればどのデッキでも採用できる強みがあります。
初手に引いても仕方のないカードなので1・2枚採用がおすすめ。
《ヌメロン・ウォール》
星1/闇属性/悪魔族/ATK 0/DEF 0
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「ヌメロン・ウォール」以外のカードが自分フィールドに存在しない場合、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
手札・デッキから「ヌメロン・ネットワーク」1枚を選んで発動する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
②:自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、そのダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する。
《ヌメロン・ウォール》以外のカードが自分フィールドに存在しない場合、手札・フィールドから自身を墓地へ送り、手札・デッキから《ヌメロン・ネットワーク》を発動できる(フリーチェーンで発動可能)モンスター
唯一のメインデッキのモンスターとなります。
発動条件を満たすのはやや難しいものの、1ターン目であれば問題なく発動できます。
幸いステータスは恵まれており、《ワン・フォー・ワン》《ワンチャン!?》といったカードに対応しているので《ヌメロン・ネットワーク》を発動するための初動枚数をさらに増やすことができます。
戦闘ダメージを受けた時、自身を特殊召喚しバトルフェイズを終了させる効果もなかなか侮れず、①の効果を活かせない場合でも防御カードとして役割を果たしてくれます。
EXデッキのモンスター
「ゲート・オブ・ヌメロン」4種
ランク1/光属性/機械族/ATK1000/DEF 100
レベル1モンスター×3
①:このカードは戦闘では破壊されない。
②:このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時にこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分フィールドの全ての「ヌメロン」モンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。
「ゲート・オブ・ヌメロン」4体がそれぞれ同じ効果をもつモンスター群
相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時、自分フィールド全ての「ヌメロン」モンスターの攻撃力をターン終了時まで2倍にできます。
これらの効果は重複するので1000⇒2000⇒4000⇒8000⇒16000と凄まじい攻撃力となり1ショットキルが狙えます。
戦闘破壊されないため、相手モンスターが攻撃力2000以上のモンスターが存在すればそのまま1ショットキルが成立します。
相手モンスターが存在しない場合でも4000ダメージは確定なので、ライフを削る力は相当のものといえるでしょう。機械族なので《リミッター解除》にも対応しています。
先行1ターン目は制圧、後攻1ターン目はこのモンスター群で1ショットキルを狙うというのがわかりやすい【ヌメロン】の戦術です。
《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》
ランク2/闇属性/機械族/ATK2000/DEF1000
レベル2モンスター×4
このカードは自分フィールドの「No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム」の上に重ねてX召喚する事もできる。
①:このカードがX召喚に成功した場合に発動する。
フィールドのモンスターを全て除外する。
②:このカードが除外された場合、次の自分スタンバイフェイズに発動できる。
除外されているこのカードを特殊召喚する。
自分のフィールドゾーンに「ヌメロン・ネットワーク」が存在する場合、さらに除外されている自分・相手のXモンスターの攻撃力の合計分のダメージを相手に与える。
《No.1》に重ねてエクシーズ召喚できるモンスター
エクシーズ召喚時にフィールドのすべてのモンスターを除外する(強制効果)を持っています。
また、除外された場合、次のスタンバイフェイズに自身を特殊召喚でき、《ヌメロン・ネットワーク》が存在する場合、除外されているエクシーズモンスターの攻撃力の合計分のダメージを相手に与えます。
《ヌメロン・ダイレクト》を経由して出した場合、3000のダメージを与えられます。
豪快な効果を持っていますが、「ゲート・オブ・ヌメロン」のビートダウンでかなりのLPを削ることができるので、意外とこのカードの出番は少ない。
どちらかといえばLP3000以下の相手を次のスタンバイフェイズに確実に仕留める役割のほうが近いですね。
EXデッキに「ゲート・オブ・ヌメロン」4種をそれぞれ2枚ずつ採用しており、EXデッキがギリギリであれば最悪抜いてしまってもOKです。
相性の良いカード
《魔導書士バテル》
星2/水属性/魔法使い族/ATK 500/DEF 400
①:このカードが召喚・リバースした場合に発動する。
デッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加える。
召喚・リバース時に「魔導書」魔法1枚をサーチできるモンスター
魔法使い族の汎用ドローソース《ルドラの魔導書》で《ヌメロン・ネットワーク》を探しに行けます。
《グリモの魔導書》で相互サーチできるため安定度も高い。
このカードの強みとしてはリンク2《清冽の霊使いエリア》をリンク召喚することでフィールドのモンスターを能動的にフィールドから離せることにあります。
また、《ヌメロン・ダイレクト》の展開デメリット下においても、最低限セットして役に立つ効果なので無駄になる要素が少ないところもメリット。
《セフェルの魔導書》も1枚だけ採用してドローで《ヌメロン・ネットワーク》を掘りにいくプランもいいかもしれません。
《PSYフレームギア・γ》
星2/光属性/サイキック族/ATK1000/DEF 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自身と《PSYフレーム・ドライバー》1体を特殊召喚して相手モンスターの効果を無効にして破壊できるモンスター
フィールドのモンスターが並びにくい【ヌメロン】と【PSYフレーム】との相性は抜群。
初動となる《ヌメロン・ネットワーク》のサーチ・発動を妨害する《灰流うらら》《幽鬼うさぎ》に対して優位なカードで、こちらはレベル8シンクロ《PSYフレームロード・Ω》で疑似ハンデスしつつ、戦術を押し通すことができます。
先行・後攻ともに使いやすく、メジャーな手札誘発対策となる《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》をくらわない・くらいにくいため3積みも検討できます。
《希望の記憶》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの「No.」Xモンスターの種類の数だけ、自分はデッキからドローする。
自分フィールドの「No.」エクシーズモンスターの種類だけドローできるカード
「ゲート・オブ・ヌメロン」を並べた時点で最大4ドローが簡単に狙えます。
すでに【ヌメロン】の基本展開ができている状態でのドローなので、どちらかといえば上振れている状況で輝くカードといえます。
デッキの中の初動となるカードばかりを引いてもおいしくないので、デッキバランスは要相談。
【ヌメロン】デッキの空きスロットは多いので、手札誘発やカウンター罠を多く採用しておくことが望ましいです。
サンプルデッキ(40枚構築)
・《ヌメロン・ウォール》×3
・《魔導書士バテル》×2
・《惑星探査車》×2
・《PSYフレームギア・γ》×3
・《PSYフレーム・ドライバー》×1
・《灰流うらら》×2
・《増殖するG》×2
・《幽鬼うさぎ》×1
・《エフェクト・ヴェーラー》×2
・《ヌメロン・ネットワーク》×3
・《ヌメロン・ダイレクト》×2
・《テラ・フォーミング》×1
・《墓穴の指名者》×3
・《抹殺の指名者》×2
・《禁じられた一滴》×2
・《希望の記憶》×2
・《ワン・フォー・ワン》×1
・《グリモの魔導書》×2
・《ルドラの魔導書》×2
・《無限泡影》×2
・《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》×2
・《No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》×2
・《No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ》×2
・《No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》×2
・《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》×1
・《PSYフレームロード・Ω》×1
・《清冽の霊使いエリア》×1
・《神聖魔皇后セレーネ》×1
・《アクセスコード・トーカー》×1
《禁じられた一滴》は通常のデッキよりも【ヌメロン】デッキでは重要で、相手から投げつけられた《盆回し》や「壊獣」《夢幻崩界イヴリース》などのフィールドの不要なカードを処理しつつ、相手モンスターを無力化して「ゲート・オブ・ヌメロン」での1ショットキルを通しやすくする役割があります。
1ターン目は手札誘発&《SNo.0ホープ・ゼアル》での妨害・制圧
2ターン目に
・ATK5300で2枚除去の《アクセスコード・トーカー》
・「ゲート・オブ・ヌメロン」での一斉攻撃
で一気にライフを削ることを主な戦術としています。
分かりやすさを重視したので対応力の低い構築となってしまいましたが、【ヌメロン】はかなり出張性能の高いテーマなので様々な混合デッキが作れます。
【帝】【ジェネレイド】や【インフェルノイド】などと組んでみるのも楽しそうですね!
まとめ
【ヌメロン】の基本的なテーマデッキ紹介でした。
たった1枚のカードから成り立つ多彩な戦術・構築はまさに千死蛮巧。
すでに遊戯王OCGを揺るがす出張性能を見せはじめているカード群ですが、まだドン・サウザンドの未OCGは多いのでさらに強くなる可能性すらあります。
環境での活躍が楽しみですね。
「内容が物足りない!」「もっと詳しい考察が見たい!」と思った方は他ブログさんを参考にしてみてください!
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