太古のカードを現代基準で再評価!
「ヌーベルズ」と相性がよい?
/所要時間3分
《ゴーゴンの眼》の再評価
《ゴーゴンの眼》というカードをご存じでしょうか?
SOUL OF THE DUELIST(2004年発売)で登場した知る人ぞ知る超マイナーカードです。
私は最近知りました。普通は知らないですよね?
テキスト確認してすぐに思いました。「けっこう強くないコレ?」
近年のカードプールの増加に伴って、その隠されたパワーを見直してもよいかと思って少し考察してみました。
「そもそも知らんけど…」という方はきっと使ってみたくなると思いますので、ぜひ最後までご覧ください!
カード紹介と小考察
通常罠
エンドフェイズ終了時まで、フィールド上に存在する守備表示モンスターの効果は無効化される。
読んで字のごとくフィールドに存在する守備表示モンスターの効果をエンド時まで無効化できるカード
自他問わずに全て無効化し、発動後は残存効果として残ります。
発動後に特殊召喚されたモンスターでも守備表示であれば全て無効化してくれる、限定《スキルドレイン》みたいなカードです。
《トラップトリック》や《青い天使の涙》など通常罠へのアクセス手段も大きく増えて、カテゴリでないカードでも必要な場面で用意しやすくなりました。
しかし、現代の遊戯王は守備表示がかなり軽視されており、守備表示で耐え忍ぶ場面はそうありません。
石化の呪い的な?思ってたよりも強いかも
でも、さすがに単体では心もとない…
無効化するカードとしてもいいけど別の視点もあるのよ
攻撃表示での展開を強要するという考え方も面白いわ
《強制突撃命令》等よりもアクセスしやすいのも利点ね
《ゴーゴンの眼》の場合は使い切りではあるものの、3つの用途があります。
●無効化を嫌う相手には攻撃表示での展開を強要できる
●守備表示を強制させれば、1ターンの停滞を作れる
●自分のモンスター効果を部分的に無効化できる
それぞれ中途半端ではあるものの、自由度が高いカードとも言い換えられるので、プレイヤーの使い方次第で化けやすい1枚です。
これらの要素を元に相性の良いカードを考えていきます。
相性の良いカード
《スケアクロー・トライヒハート》
リンク3/闇属性/獣戦士族/攻3000
【リンクマーカー:左下/下/右下】
効果モンスター3体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できない。
(1):フィールドの表側表示モンスターは守備表示になる。
(2):フィールドのこのカードは守備表示モンスターが発動した効果を受けない。
(3):1ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の墓地のレベル3の「スケアクロー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、デッキから「スケアクロー」モンスター1体を手札に加える。
この効果を発動したターン、自分は「スケアクロー」モンスターしか特殊召喚できない。
フィールドのモンスターを全て守備表示にするならこのモンスター
「スケアクロー」、《E・HEROプリズマー》、《フォーマッド・スキッパー》から1枚初動で簡単にリンク召喚でき、単体での拘束力の高さも申し分ない1枚です。
《ゴーゴンの眼》は守備表示になったモンスターの効果を全て無効化するため、リンクモンスター以外をほぼ確実に1ターン足止めできます。
次ターンまで生き残ればそのまま1キルまで持っていけるくらいのパワーがあるのでおすすめ。
「スケアクロー」のテーマサポートよりよっぽど貢献していてちょっと面白い。
「ヌーベルズ」
攻撃表示モンスターを喰らって(リリースして)、デッキから新たなモンスターをリクルートする恐怖の料理テーマ【ヌーベルズ】
できれば相手の攻撃表示モンスターをリリースしたいこともあって、的の用意はテーマ単位で考えるべき要素の1つとなっています。
守備表示で展開されたくないなら、それとなく封じてあげればよいだけ。
守備表示で展開すればモンスター効果を使えないし、攻撃表示で展開すれば「ヌーベルズ」に喰われる…
相手に二者択一を突きつけて心理的にコントロールしていく面白いデッキが作れます。
他には《オシリスの天空竜》や《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》でも似たようなことができます。
独特なコントロールデッキを組みたい方におすすめ。
「レッド・デーモン」
同じシンクロ素材で守備表示モンスターを一網打尽にする《レッド・デーモンズ・ドラゴン》と攻撃表示モンスターを一掃する《スカーレッド・デーモン》の2種の使い分けができます。
ストラクチャーデッキで強化も決定しているので、表示形式系コンボの発展は少し進みそうな予感がしています。
デッキ構築やプレイングに自信があるなら《ライトニング・ストーム》や《聖なるバリア-ミラーフォース-》で全破壊に挑戦してみるのもいいかも?
《死配の呪眼》
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手がモンスターを攻撃表示で特殊召喚した時、そのモンスターより高い攻撃力を持つ「呪眼」モンスターが自分フィールドに存在する場合にその相手モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
そのモンスターは自分の魔法&罠ゾーンに「セレンの呪眼」が存在する限り、「呪眼」モンスターとしても扱う。
そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。
「呪眼」モンスターより攻撃力の低いモンスターを相手が攻撃表示で特殊召喚した時、コントロール奪取できるカード
単体では守備表示の展開から突破されやすいカードですが、《ゴーゴンの眼》と組み合わせればかなり突破が難しい1ターンを作り出すことができます。
【呪眼】の出張性能もかなり改善されているので、オリジナルデッキにも組み込みやすいです。
テーマとは関係ないけれど、封印されし呪眼を見つけたみたいで面白いよね。
まとめ
《ゴーゴンの眼》の再評価・考察記事でした。
令和になって《ゴーゴンの眼》の単独記事を書いているやつは流石にいないはず。
超絶古いカードで長らく絶版なので探すのは大変ですが、ぜひ使ってみてください!
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