蘇生制限って何?
イマイチよく分からなかった人へ
/所要時間3分
「蘇生制限」と「召喚条件の無視」
初心者が遊ぶうえで必ずと言っていいほどぶち当たる壁の1つ「蘇生制限」
セットで間違えやすい「召喚条件の無視」についても解説していきます。
基礎ルールの一つではありますが、カード本体には記述されていないので特に間違えやすいルールとなっています。
友達に説明する時や自身の確認にお使いください!
よくある間違い
《混沌の召喚神》をリリースして効果発動!
手札から召喚条件を無視して「三幻魔」1体を特殊召喚するよ!
これを通すとまずそうね…
《召喚獣メルカバー》の効果で《混沌の召喚神》のモンスター効果を無効にして除外するわ
まだ終わりじゃないよ!
《ハイパー・ブレイズ》の効果で手札の《幻魔皇ラビエル》を捨てて、召喚条件を無視してそのまま墓地から《ラビエル》を特殊召喚するよ!
…それ正規召喚してないよ?
えーっと…もしかしてできないの?
アニメだとできてたよ?
「召喚条件を無視して~」とテキストに記されていても蘇生制限は無視できないの。
この場合は《幻魔皇ラビエル》をサルベージするだけになるわね。
でも手札からの召喚条件の無視はいいんだよね?
どういうことなの?
こんがらがってしまうのも無理ないわ
じゃあ、今日は蘇生制限と召喚条件無視について教えるね
キャラクター:Voiced by CoeFont.CLOUD
蘇生制限って何?
星10/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの悪魔族モンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(2):相手がモンスターの召喚に成功した場合に発動する。
自分フィールドに「幻魔トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守1000)1体を特殊召喚する。
このトークンは攻撃宣言できない。
特殊召喚モンスター、儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターが正規の手順でフィールドに特殊召喚されていない場合にかかる制限のことを指します。(非公式用語)
蘇生制限を満たしている、満たしていないという風に使います。
例えば《幻魔皇ラビエル》の悪魔族の横に「特殊召喚」とあるので「特殊召喚モンスター」です。
通常召喚できないことと固有の特殊召喚条件を共通して持っています。
(《サイバー・ドラゴン》や「壊獣」などは通常召喚もできるので、「特殊召喚モンスター」としては扱いません)
これらのモンスターは全て正規の手順で特殊召喚されていない場合は墓地・除外ゾーンからの特殊召喚はできません(正規の手順が墓地・除外ゾーンから特殊召喚できる場合を除く)。
例えば、以下の状況は蘇生制限を満たしません。
《死者蘇生》や《リビングデッドの呼び声》では蘇生できないということです。
●《ゲール・ドグラ》《おろかな重葬》などでEXデッキから墓地へ送られたモンスター
●《神の宣告》《ライオウ》などで特殊召喚そのものを無効化されたモンスター
●《マジシャン・オブ・カオス》や《限定解除》などで特殊召喚された儀式モンスター
●《ネオス・フュージョン》や「神碑」速攻魔法などで特殊召喚された融合モンスター
●《アルティマヤ・ツィオルキン》や《ネクロイド・シンクロ》などで特殊召喚されたシンクロモンスター
●《連鎖召喚》や《エクシーズ・ユニバース》などで特殊召喚されたエクシーズモンスター
●「トライブリゲード」や《閃刀起動-リンケージ》などで特殊召喚されたリンクモンスター
テキストを読めば、「〇〇召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する」と「EXデッキから特殊召喚する」の違いがはっきり分かります。
前者は正規の手順を踏んでいるので蘇生制限を満たしており、後者は満たしていません。
また、蘇生制限はそれぞれの特殊召喚モンスターごとに掛かります。
実際にプレイしていると蘇生制限を満たしたモンスターと満たしていないモンスターが混在しやすく、意識していないと忘れてしまうということがあります。
そのため、どのモンスターが蘇生制限を満たしているのかを常に把握しておく必要があります。
蘇生制限を満たすとどうなる?
フィールド・墓地・除外ゾーンを行き来している間は常に蘇生制限が満たされた状態です。
何度墓地へいこうと除外されようと、お互いのプレイヤーが蘇生・帰還が可能になります。
再び召喚条件のLPコストや手札コスト等を払う必要もありません。
また、蘇生制限を満たしたモンスターが《神の宣告》で特殊召喚を無効にされた場合や《月の書》などで裏側守備表示になった場合もリセットされることもありません。
さて、蘇生制限を満たした後は自由に特殊召喚できると思うはずですが、まだ行く手を阻むテキストがあります。
先ほど紹介した《幻魔皇ラビエル》でしたが気になるテキストがありました。
自分フィールドの悪魔族モンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
特殊召喚モンスターには3種類おり、それぞれ微妙にテキストが違います。
その違いについて紹介していきます。
通常召喚はできないが、「カード効果でのみ特殊召喚できる」タイプ
そもそも蘇生制限が存在しない
「~した場合に特殊召喚できる」とテキストにあるタイプ
一般的に蘇生制限を満たして蘇生・帰還可能なモンスターは全てここに当てはまります。
「〇〇召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる」とあるモンスターも含みます。
《幻魔皇ラビエル》のように「~した場合のみ特殊召喚できる」とテキストにあるタイプ
特殊召喚するなら、蘇生制限を満たしたうえで召喚条件を無視する必要があります。
召喚条件を無視できるカード
(1):「神炎皇ウリア」を自身の方法で特殊召喚する場合、自分フィールドの裏側表示の罠カードを墓地へ送る事もできる。
(2):自分の「神炎皇ウリア」が戦闘を行う攻撃宣言時に1度、手札・デッキから罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このターン、そのモンスターの攻撃力・守備力はお互いのフィールド・墓地の罠カードの数×1000になる。
(3):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。
「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」のいずれか1体を自分の墓地から選び、手札に加えるか召喚条件を無視して特殊召喚する。
9期以降に少しずつ増えだした「召喚条件を無視して特殊召喚できる」カード
元々指定されているコストや条件を一切無視して特殊召喚できる強力なテキストです。
前述したように墓地・除外ゾーンから「特殊召喚モンスター」を特殊召喚する場合は蘇生制限を満たしてあげる必要があります。
ただし、手札・デッキ・EXデッキから召喚条件を無視して特殊召喚する場合は制限がありません。
ちなみに《古代の機械巨人》のように「特殊召喚はできないが特殊召喚モンスターではない」モンスターの場合は、墓地から召喚条件を無視して特殊召喚できます(蘇生制限をそもそも持たないため)。
【三幻魔】や【E・HERO】などはさも当たり前のように召喚条件を無視してくるので、使う時も使われる時も注意してみてくださいね!
まとめ
蘇生制限と召喚条件の無視についてでした。
必ず迷うはずなので道しるべになれば幸いです。
蘇生制限に限った話ではありませんが、カードには蓄積される情報があります。
細かなルールも知っておくとさらにデッキ構築が面白くなるので、いずれ紹介しようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
小難しいかと思ったけど簡単だったね
テキストちゃんと読めってことでしょ?
だいたいそんな感じでいいわ
後は「習うより慣れよ」ね
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